石南花とアンナプルナ、ダウラギリ

2004年9月24日 
佐藤 富信(6R) 

 去る4月、義兄夫妻とネパールトレッキングツアーに参加しました。このツアーの目的は、ネパールの国花「石南花(しゃくなげ)」を観ることとアンナプルナ、ダウラギリの山々を展望することでしたが、幸い好天に恵まれて両方とも達成でき大変満足しました。これからも、身体を調整し、地球歩きを継続したいものです。


アンナプルナ、ダウラギリ位置図


 以下は6日間のネパール・トレッキング・ツアーの詳細です。
 なお、最高地点はブーンヒルの3194m、総歩行数は124,500歩でした。後者はホテル内などを歩いた分を差し引いて、6日間で約80kmのトレッキングになりました。

4月11日(日)
 カトマンズ 8:30発 小型機にてポカラ 9:00着。シェルパ、コック、ポーターなどと合流し、9:30発 専用車(貸切バス)にて登山口のカーレ(高度1646m)へ10:45着。昼食後 11:50発 いよいよトレッキング開始。目の前の山並みを越えるため、山腹を巻くように、緩やかな登りに取り付く。この辺りは高度が低いためか、蛭(ひる)が多く足下注意!それでもほぼ全員が蛭の攻撃を受け、小休止の時にはこの退治作業に取り組んだ。ようやく 13:40 尾根(約1850m)に出た。ここからは眼下に今日の宿泊地ダンプスが望め、一気に下った。ロッジ(1799m)へ 14:00着。15:00〜ティタイム18:00〜夕食。(所要時間2時間10分)

4月12日(月)
 6:00〜モーニングティ、6:30〜朝食。朝の展望を期待していたが、あいにくの曇り空で視界不良。ダンプス 7:15発 石垣沿いに進み、さらに石段道を登って、ポタナ(1900m)へ 8:35着。ここからは緩やかな尾根を上がり、今日の最高地点ビイチュック・デウラリ(峠2100m)に 9:50着いた。雲間からはアンナプルナ南峰(7219m)とヒウンチュリ(6441m)がようやく姿を現し、眼前にはモディ・コーラ(川)の深い谷が広がった。展望を楽しんで大休止の後、急坂を下り、一軒家のロッジがあるベリ・カルカ(約1850m)へ 10:55着。ビールで乾杯・昼食。12:00発 さらに樹林帯の急坂をジグザグに下った後、山腹の巻き道に入り、トルカと云う三集落を経て、今日の宿泊地ランドルン(1646m)のロッジへ 14:20着。15:00〜ティタイム、18:30〜夕食(所要時間6時間)


左はアンナプルナ南峰、中央半欠は同山T峰、右はヒウンチュリ

4月13日(火)
 5:30〜モーニングティ、6:00〜朝食。今朝は快晴! アンナプルナT峰(8091m)と南峰およびヒウンチュリが朝日に輝き始めた。山頂から始まり、しだいに輝きを増して行く山々の素晴らしさをのんびり堪能することが出来た。7:00発 ランドルンからは、一旦モディ・コーラ(川)の谷底に下り(高度差200m)、対岸へ吊り橋を渡る。ここから段々畑の中の石畳道をひたすら登り返す(高度差500m)。小休止5回のすえ集落のガンドルン(1940m)へ 10:10着。美味しいビールで喉を潤し、昼食。大休止の後 12:00発、快適な林間道に入り高度を上げる。さらに大小の沢や滑滝に沿って登ると、ロッジのあるバイシ・カルカ(2400m)だ 14:40着。元気を補給し 14:55発、石南花の樹林帯に入り、緩やかに登る。残念ながら、ここの高度ではこの時期にはすでに花は終わっていた。樹林帯から峠に出ると、今日の宿泊地タダパニ(2650m)だった。ロッジ 16:05着。16:30〜ティタイム、18:30〜夕食。(所要時間7時間15分)


樹林帯をゆっくり登る

4月14日(水)
 6:00〜モーニングティ、6:30〜朝食。今朝も快晴! アンナプルナ南峰とヒウンチュリおよびマチャプチャレ(6993m)の日の出を楽しむことが出来た。7:20発 タダパニから樹林帯を一旦下った後、バンタンティ・ヒル(2660m)を越え、小さな沢に沿って登ると、昼食地デウラリ(3150m)のロッジへ 10:45着。ここには石南花庭園と呼べるほど沢山の花が咲いていた。石南花はネパールの国花だが、ここまで歩いて来てやっと観ることが出来た。花を愛でながら乾杯、昼食。12:10発、ここからは見事な石南花の花の中を小さな上り下りを繰り返した後、今日の宿泊地ゴラパニ(2853m)へ下った。ロッジ 14:40着。15:00〜ティタイム、18:30〜夕食。(所要時間5時間55分)


日の出


石南花満開


石南花

4月15日(木)
 4:00 ロッジ発。ヘッドランプを点けて、プーンヒル(3194m)にへ登った。5:10 山頂着。ゆっくりと夜が明け、ダウラギリT峰(8167m)、U〜X峰、トゥクチェ・ピ−ク(6920m)などのダウラギリ山群と既に観て来たアンナプルナT峰、南峰、ヒウンチュリ、マチャプチャレ、ニルギリ(7061m)などのアンナプルナ山群の氷雪の稜線が左から右へ展開した。ヤッター! 早速持参したウイスキーで乾杯! ああ美味しい。これが楽しみで山に登るんですが−−−。山頂 6:20発、ロッジに戻り 7:00着。7:30〜朝食。さて下山開始 8:05発。深い樹林帯の中の石段の多い道や沢沿いの道をどんどん下り(高度差550m)、昼食地バンタンティ(2300m)のロッジへ 11:00着。元気回復のビールとなった。昼食後 11:55発、樹林帯を出て、石段の連続した長い急坂をつぎつぎ下り、ウレリ(1960m)とティルケドンガ(1540m)の村を過ぎ、さらに下った(高度差800m)。足が笑いそうになって、吊り橋を渡ると、ようやく今日の宿泊地ヒレ(1495m)に入った。ロッジ 14:40着。15:00〜ティタイム、18:30〜夕食。夕食後〜お世話になったシェルパ、コック、ポーターさん達と一緒に大宴会。 (所要時間5時間40分)


中央はダウラギリT峰、左下は同UーX峰、右下はトゥクチェ・ピーク


中央はアンナプルナ南峰、左は同T峰(日の出前)


マチャプチャレ 6993m(魚の尻尾の形をしている)

4月16日(金)
 6:00〜モーニングティ、6:30〜朝食。トレッキング最終日となった。7:10発。ヒレから少し下り、スダアミィ(1340m)の村を通り、さらに石段道を下った。ブルンディ・コーラ(川)の川原におりてしばらく下り、マタタンティ(約1200m, 8:55着)にて小休止。小滝を過ぎ、川に沿って最後の下りを降り、吊り橋を渡り、昼食地ビレタンティ(約1100m)のロッジへ 9:55着。とうとうやりとげました。トレッキング終了を祝って乾杯! 昼食後 11:15発。ここからは平坦な道となり、長い吊り橋を渡って、バスの待つ登山口のナヤプル(1130m)へ上がった。通称ハイウエイ(バス道) 12:00着。(所要時間3時間30分)


交通安全!ロバに注意!ロバも通る生活道路(石段が続きます)

  ナヤプル 12:10発 専用車(貸切バス)にてポカラ 13:30着。シェルパ、コック、ポーターさんなどと別れ、ポカラ 16:10発 小型機にてカトマンズに 16:40 戻った。                                              



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