懐かしい松江を訪れて
                              小林 信生  出雲市での会合に出席するのを機に、10月8日(金)懐かしい松江を訪問 しました。松江には、松高8期卒業35周年記念同窓会(平成4年8月)以来、 そして卒業してから2度目の訪問となりました。出雲空港からバスは山陰自動 車道を通り、あっという間に松江に着いてしまい、「こんな立派な高速道路で きたのだ」という驚きが第一印象でした。この日は雨が静かに降っており、松 江らしいしっとりとした雰囲気を感じさせてくれました。  お昼には、昨年5月、松江から遠路、富士の裾野までお越しいただき、一緒 にゴルフをした4名の方々(福間(仁)、足立、竹下、目次の諸君)との再会 となりました。大橋川ほとりの老舗で松江料理をご馳走になりました。もちろ ん高校時代はこんな立派なところに来たことはなく、美味しいお料理と雨に煙 る松江大橋の景観が久しぶりの私を大いに歓待してくれました。


 午後は、恩師(3年生10ルームの担任)の兼折博先生をお尋ねして、懐か
しいお姿に接することができました。卆壽を全うされ、今なお矍鑠とされてい
るお姿に深く感銘を受けました。奥様のひざの調子が良くないとおっしゃり、
粛々とご自分でお茶を入れてくださる所作は昔と少しもお変わりなく時間差を
感じさせませんでした。生涯教師として、今でも若者をいたわるお気持ちを強
く持たれ、教育の大切さを熱く語られる先生のご情熱には深い感銘を覚えまし
た。先生のような人生の達人になることは不肖の私には叶わぬ夢でありますが、
お目にかかれたことは大きな励ましになりました。厚かましくも先生と並んで
写真に納まることができましたことを光栄に感じました。


 夜は、旧10ルームのクラスメート11名が、私の帰省(といえるかな?)  
に合わせて同窓会を開催してくれました。卒業35周年同窓会時には、ゆっく
りと話をする機会がなかったので、卒業以来初めてに近い諸君たちとの懇親と
なり、本当に懐かしく、心躍るひと時でした。それぞれが定年を迎えて、ご自
分にふさわしい道を着実に歩まれている様子を伺い、わがクラスメートのすば
らしい人生にエールを送りたいと思いました。写真には、これまでの経験の年
輪と自信の貫禄が刻まれたお顔が並び、すばらしい記念となりました。このよ
うな得がたい機会を作ってくださった幹事の今村君に心から感謝します。

 よそ者の私にはもう縁者のいない松江ですが、何か自分の故郷に帰った  
ような気分になるのが不思議です。多感な中学・高校時代の密度の濃い思
い出がそうさせるのでしょうか。久しぶりの松江に感謝!



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