喜寿に思う
斉藤典士(H27/07/09) 1. 阿吽(アウン)の呼吸 私は、アメリカのゼネラル・エレクトリック社(GE)で勤務していた時期に、懸命になってマニュアルを読みました。そこで感じたことは、いろんな機器、装置、システムのマニュアルとか取扱説明書は、日本に比べて米国は実によく系統だてて、よくまとまっていると思いました。日本と米国の違いはどこにあるのか考えてみた。私感であるが、米国は、基本的に多民族社会であり、書いたものできちんと伝える必要がある。一方、日本は書いたものでなく口で説明すればうまく伝えることができるのではないかと思う。ここに阿吽の呼吸の大切さが出てくる。例えば工場の中で先輩が後輩に現場研修をする時に、書類に書かれているもの以上を伝えるのは、阿吽の呼吸によると思う。是非日本の今後のものづくりに当たって阿吽の呼吸を大切にしたいと思います。 2. 高名の木登り 最近若い頃に読んだ本を読み返すことがある。その中に吉田兼好著の徒然草がある。この中の「高名の木登り」が気に入っている。あらましは、『木登りの名人と呼ばれている男が、弟子を高い木に登らせて小枝を切り落としていた。弟子が危ない場所にいる時には何も言わず、軒先まで降りてきた時に、「怪我をしないように気をつけて降りて来い」と声をかけた。「こんな高さなら飛び降りても平気ではないか。なぜ今更そのようなことを言うのか?」と問うと、「そこがポイントです。目眩がするくらい危ない枝に立っていれば、怖くて自分で気をつけるでしょう。だから何も言う必要はありません。事故は安全な場所で気が緩んだ時に起こるのです。と答えた。』 我々も年齢的に、木のてっぺんからもうすぐ地上に降り立とうとしています。ここで、気をつけて穏やかに過ごしたいものです。 3. 英語の勉強 私は松高ホームページの「web英語塾」に10年半投稿をしていましたが、ここで少し英語の勉強について述べたいと思います。 とにかく語学の勉強は続けることが何よりも大切です。他に特効薬はありません。 今は下記に示すようにいろんな方法で勉強資料が入手できます。 1. インターネット。 特に「Voice of America」、「NHK WORLD English」、「TED」が お奨めです。 2. 新聞。 読売新聞系列の英字新聞 「The Japan News」が分かりやすい。 3. ラジオ。毎日午後2時からNHK第2の英語ニュース。やはりNHK第2の実践ビジネス英語。 以上ですが、皆さん自身、あるいはお孫さんの勉強の参考にしてください。
|