上海郊外では、古猗園と秋霞圃を訪れた。秋霞圃には60体もの泥塑像があり、思わずその表情に笑ってしまった。古猗園は、明代の名彫刻家が配したと言われており、緑竹曲水が豊かに配置され、園内の池はボート遊びもできるほどの広さ。園の入口にある餐庁は小籠包の発祥地で、ここで食べたそれはナルホドと思う味だった。(後日談‥‥“お土産”と書いた小籠包の立派な手提げがあるので、当然、数日は食べられると思い、中の状態も確認せず、苦労して持ち帰り、帰国後開けてみるとカビが生えていた。‥‥失敗談)


泥塑像


秋霞圃の主池「桃花潭」

ボート遊びもできる「古猗園」の池


労働節で混雑する古猗園餐庁


 上海市内では、最近新しく建てられた上海博物館や、美術館、上海雑技団の演技が特に印象に残っている。雑技団では、皿回し・自転車乗り・壷回し・柔軟な体を思い切り使った曲芸など楽しい演目があったが、中でもオートバイ5人乗りには肝を冷やした。1台ずつ順番にケージに入り、最後には5人が同時に走行。はらはらし通しだった。
 上海博物館は人民広場の中にある“鼎”を型どった建物で、中は4階建て、展示項目毎に部屋が分かれている。なにしろ4000年の歴史がぎっしり詰まっているので、一日やそこらでは見切れない。今度訪れる時は、焦点を絞って行きたいと思う。

 上海美術館では、今は水墨画の展示をやっていて、文字通り「水墨」のものからカラフルなものまで大作がずらりと展示されていてその美しさに感動した。


上海博物館


上海雑技団のオートバイ5人乗り

 私も知らなかったが、中国では5月1日の労働節から7日までは完全連休だそうで、お出かけの節はそのあたりにも気を配ったほうがいいようで……。ちなみに、2日に有名な外灘に出かけてみたら、足を踏まれそうなほどの混雑で早々と引き揚げた。


ゴールデンウイークの行事の看板


外灘から見える「東方明珠塔」

 その他、魯迅公園(上海市内最大規模の公園)や、その近くの多倫路文化名人街(石畳の通りの両側にレトロな喫茶店や骨董店がある)も一見の価値がある。

魯迅公園でダンスを楽しむ人々


公園で楽器の練習をする人たち

魯迅公園の魯迅像の前で


多倫路文化名人街入口の門前で

 一箇所に留まり、マイペースの旅ができたことは幸いだった。すっかりハマッテしまった。
 今度はどうしよう、期待が膨らむ。



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