中国江南の旅

2005・11・30 
片山 洋 

 11月上旬、妻と一緒に上海をベースに江南(揚子江の南地方)を旅した。 江南地方は昔から“魚米の郷”といわれ、肥沃な土地柄である。


印地点が今回の訪問地

 はじめに訪れたのは、周庄。江南古鎮(昔の町)で、古い街並みが残る運河の街。運河に遊ぶと、柳が印象的な所で、ふと松江の堀川を思い出した。
 

運河は街中を「井」の字に縦横に走っている


運河には元代に造られた石橋がかかっている


私が帰国後に彫った運河沿いの風景版画

 翌日は、太湖(中国で四番目に大きい湖)に臨む無錫(昔は有錫といったそうだ)を訪れた。太湖には多くの島が点在するが、その一つ太湖仙島へ遊覧船で行き、散策した。 島には、孔子や老子の御霊屋があり、単なる観光以上の感慨を覚えた。


太湖(中国で四番目に大きい湖)


孔子と老子の御霊屋

孔子・老子の手の所を撫でると幸せになると
か、人々が撫でて手の部分の色が変わっている

 上海は、8年前にも訪れたことがあるが、その時とはずいぶん変貌していて、高層ビル、高速道路に埋まり、息苦しささえ感じた。でも、地方の特色ある名産・特産品、土産物店が並ぶ豫園商城のように、昔ながらの雰囲気のあるところもあり、トータルで楽しい旅であった。


外灘(ワイタン) 租界地だったころの欧米様式の建物群
 

上海市内の中心地の主要道路脇にはプラタナスの街路樹が色濃く茂り、美しい

豫園エリアには上海の昔ながらの面影が色濃く残っている。夜景も美しい。


  最後に、中国に行くときには、中華料理の名前と発音を覚えておく方がいいですよ。私達はメニューの“八 宝 ― −”を見て、八宝采と勘違いをして、辛い辛い菜を食べてしまいました。 



戻る