早めのサクラ鑑賞(伊豆半島一周400kmドライブ)
小林信生(2018・03・20)
今年の冬は厳しかったので、桜の開花は遅いのかなと思いきや、どちらかというと早めとのこと。桜の開花には「600℃の法則」があって、2月1日より毎日の最高気温の累積が600度に達すると開花すると言われます。それから予想すると、関東地区では3月の最終週が満開となりそうです。春が近づくにつれて、暖かい日が多く、温度を稼いだためでしょう。 日本で一番美しい季節は、桜の花の頃ではないでしょうか。しかも、南北に長く、高低差がある、日本列島では3月から5月まで、ほぼ2カ月にわたり、どこかで、お花見ができます。こんなに恵まれた国にいることを幸せに思います。 桜大好き人間として、今年は早目の桜を鑑賞したいと願い、丁度、時間が空いて、快晴に恵まれた2月の末、伊豆半島にある河津桜の名所、二か所を巡りました。 一つは、河津桜の本場、河津町の河津川のほとり、もう一つは、下田に近い南伊豆町の青野川のほとりです。河津町の方は、大々的に宣伝もし、とても有名なので、人出も多く、たいへん賑やかでしたが、もう一方の、南伊豆町の方は、人も多くなく、ゆっくりと散策出来ました。河津桜の方は、染井吉野と違い、今年は一週間くらい、咲くのが遅かったようです。 南伊豆町の桜ガイドの方に伺うと、南伊豆町の桜まつりは、今年で20周年になるが、もともと町おこしのために、本場の河津町から桜を分けてもらって、青野川の河畔に植えたとのこと。しかし、河津桜とは言えないので、「みなみのさくら」という名前で宣伝していると話してくれました。さすがに本場、河津町の「河津桜まつり」は大賑わいでしたが、花そのものは、南伊豆の方が若いせいか、勢い良くて美しく、本場の河津川河畔の桜は、心なしか元気がなかったように思えました。 ただ、河津町には、河津桜の原木があり、それは、とても立派な花ぶりで、王者の風格がありました。一足、早いさくら見物で興奮し、一日で400キロほどのドライブでしたが、全く疲れを覚えさせないほどの、満足感を味わいました。 |