台風狭間の「よこやまの道」散策
2012.10.8 木 下 勲
9月29日(土)、台風18号が右にそれ17号の上陸直前の狭間の好天の下、「よこやまの道(10.2km)」を歩いた。「よこやまの道」は、多摩市が整備した散策路で、通称オネカンと呼ばれる幹線道路と並行に、多摩市の南側境界を東西に走る尾根の上を走っている。多摩市のセールスポイントは、その昔防人が越えていった尾根であること、南北に鎌倉街道をはじめとする数本の古道が交差していることである。「赤駒を山野に放し捕りかにて 多摩の横山徒歩ゆか遣らん」とは万葉集の一句で、「馬を放牧して捕えられず夫に多摩の横山をあるかせてしまうだろうか」という防人の妻の歌があると紹介されていた。 今日の参加者は、黒田晏子さん、平井永子さん、福間三郎さん、和久理光正さんに私の5名、10時30分京王・相模原線若葉台駅を出発した。 まずは「よこやまの道」東の起点へ登り、左折してY字橋に向けて、右手に多摩ニュータウンを眺めながら比較的平坦な尾根道を、副題として古代からの道を探しながら歩きだした。 「よこやまの道」の雰囲気
「防人見返り峠」で 「防人見返り峠」からの眺望 現代の鎌倉街道
12時40分、恵泉女学園大学に到着。大学内で食事したいと申し出たがノーであった。下見の時はOKだったのに。土曜日だからかなと諦めた。隣の一本杉公園入口前のテーブル付ベンチで、昼食。デザートは二人の女性差し入れの、島根の梨20世紀。水分がたっぷりあり美味しかった。 一本杉公園の謂れである一本杉の碑を探すも見つからず、ただ一本杉球場まえに川上哲治の名を刻んだ石碑を発見。つづいて、高さ16m、周囲3.5m、樹齢400年の大きなスダジイをカメラに収める。一本で森のような緑の枝を広げていた。 往年の名選手「川上哲治氏」の名が刻まれた石碑 スダジイの大木 Y字橋前で最後の休憩をし、右折をして一気に多摩センター駅に向け急ぐ。道は多摩ニュータウンの数ある公園の脇をかすめるように駅まで続いていた。ほぼ予定通り15時20分、無事に反省会場に入ることができた。 反省会で話が弾んで(万歩計表示:18、000歩) 副題の古道は、鎌倉街道、鎌倉裏街道、奥州古道は確認できたが、瓜生黒川往還、古代東海道跡、鎌倉古道は見落としたようだった。 |