もう初夏の吉野梅郷をゆく
2010.3.22 木下 勲
3月20日(土)11時15分、青梅線の新装なった日向和田駅の前は観梅の人で一杯だった。今日の散策は日向和田駅から二俣駅までの多摩川南側に東西4キロにわたって広がる「吉野梅郷」は地元農家の名梅園が点在し、老木,若木合わせて2万5千本の梅が紅白の花をつける関東有数の梅郷である。今日の吉野梅郷の散策に散策参加したのは小林信生君、和久理光正君、福間三郎君に私木下勲それに私の山仲間、山本圭吾さん、大久保光三さんの6名。
まずは、腹ごしらえと紅梅苑で「栗おこわご膳」を食べて出発!気温はすでに20度を超えていた。観梅客で満杯の「梅の公園」を時計周りにゆっくり一周。ここは120種、1,500本が山の斜面に植えられた人気の公園で適度なアップダウンがあり、上から見ても下から見ても、今を盛りに咲き乱れる梅の花に酔いしれた。青い空を背景に見る白梅、紅梅それに蝋梅という薄い黄色い花のアクセントがついたこの景色はやはり日本一だ。対面の、「絶景ポイント」と案内看板があった場所まで登り、「梅の公園」の全景を眺める。入場時に配布された、絵ハガキと同じ景色のようだ。
梅10景
観梅後は旧鎌倉街道を下り、「鎌倉の梅」(これは樹齢400年とかで、相当な老木だった)、「岩割りの梅」、即清寺と進む。 途中、駄作あり、秀作あり、字余りありの句が飛び出す。
もとかのに 送る梅の香 胸おどる 三郎 木を割り 岩を割り 梅の人生幾千里 勲 梅もよし 旨めーもよしの(吉野)梅見かな 信生 しだれ紅梅 カメラはいらいら はげ頭 光正 梅の山 上から覗く 胸の谷 圭吾 梅を見て 詠んだ俳句を 忘れけり 光三
そして2時過ぎに、吉野梅郷のもう一つの観光スポット「吉川英治記念館」に入る。英治が残した膨大な遺品に接した後、2,000坪はあるという広大な庭園内を散歩する。
観梅を堪能した後は「花より団子」の気持ちにせかされて多摩川左岸の御岳渓谷遊歩道を急ぎ足で歩き、沢の井ガーデンの一角で銘酒「沢の井」の生酒に酔いしれながら健康でこうして楽しめる幸せを身にしみて感じた次第である。
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