春の八王子路を歩く

2009・04・17
木下 勲

 4月13日(月)9時15分、高尾駅北口に集まったのは、いつもの藤江君、福間君、小林君に私・木下。それに私の山仲間、山本さん、大久保さん。今日は、多摩森林科学園で桜を愛で、八王子城跡では古の武士の思いを偲ぶコースである。


赤線がハイキング・コース

 多摩森林科学園は、南から北の全国の桜を集め「サクラ保存林」として育てている。 江戸時代から伝わる栽培品種や各地の名木など多数のサクラの接ぎ木クローンが保存され、比較的長い期間サクラが楽しめるポイントとして人気があるところだ。9時30分の開園に合わせて入園(入園料400円)し、約1時間順路に沿って桜のトンネルの中、ヨウキヒ、シロタエ、タイハク、ヨウコウ、カンザンなどの桜を愛でたあと、八王子城跡に向かう。


サクラ(その1)

サクラ(その2)

サクラ(その3)

サクラ(その4)

 途中のあちこちの家に咲く、ハナモモ、ヤマブキ、ユキヤナギ、ナノハナ、ミツバツツジを眺めながら歩く。ミツバツツジの透けるようで透けない濃いピンクの色には、魅せられる。
 

ハナモモ

ミツバツツジ

ヤマブキ

ナノハナ

 八王子城跡入口では、八王子市広報担当のお嬢さんから来城者のモデルを頼まれ、快くカメラの前に立つ。モデルなんて初めてだ。5月の八王子広報が楽しみだ〜!入口から15分、館のあった御主殿跡(ごしゅでんあと)はサッカーができるような芝生の広場になっていた。ここで市役所のお嬢さんとは別れ、11時30分と早いが昼食を摂る。


史跡 八王子城跡で


御主殿跡で八王子市役所広報室職員嬢と

 12時、本格的な登山道に入る。「マムシ注意」の赤い看板がある。二の丸、本丸、天守閣跡と続く道は、ものの1時間ほどであったが、険しく刀、槍を持った武士はさぞ大変だったと思う。小学生低学年には難しく、高学年でやっとというところか。要塞として築城されたので当然のことだ。途中、飲料水用の古井戸があった。釣瓶に代わってポンプになっていたが、まだ生きていた。八王子城は、この井戸を使うまでもなく、豊臣軍の攻めに会い一日にして落城し、廃城されてしまったのだ。

八王子城の歴史はココをクリックするとご覧になれます。


天守閣跡に繋がる険しい道

当時の古井戸

二の丸跡

本丸跡で

 天守閣からアップダウンを3回繰り返す尾根道を約1時間、富士見台に到着。案の定、富士山はもやの中。2時15分、バス停・蛇滝口目指して下る。健脚で1時間の行程だ。バスは3時46分。急いで転んで怪我もできない。足の爪を傷めた福間君には辛い下山になるが、幸い傷みが引いたらしい。


富士見台頂上(558m)で

 圏央道と中央道のJCTができたため、下山道は2回迂回させられたが、無事全員バス停・荒井(蛇滝口の次)に3時37分到着。47分のバスに乗車し高尾駅へ。 高尾駅前の「多摩の里」で近くに住む私の山仲間・川北さんも合流して賑やかな反省会となった。