梅の咲く湯河原梅林をぬけて

2009・02・21 
藤江敦美 

 2月17日(火)、昨日の陽気と一転して風の冷たい朝だった。湯河原駅に集まったのは、福間三郎君、木下勲君に私、藤江敦美に、先回の鎌倉に続いて徳畑和子さん、坂本京子さんの5名。今回は梅林で有名な湯河原公園をぬけて、幕山(まくやま一626m)と隣接する南郷山(なんごうざん一610m)に登る手ごろなハイキングだ。

赤線がハイキング・コース

 湯河原梅林は最近、旅行企画担当者と写真家により日本の梅の名所の第2位に選ばれた名梅林でその数4000本を誇る。7分咲きの梅林公園を一回りし、満開のしだれ梅の前で記念写真を撮って、10時、梅林をぬけ、まずは幕山山頂を目指す。天気は予報に反して、風もなく暖かい絶好のハイキング日和になった。


湯河原梅林(7分咲き)

満開のしだれ梅をバックに

 ゆっくりゆっくりつづら折りの道を休み休み登り、11時20分、幕山山頂に到着した。眼下に突き出た真鶴半島、その横の初島、その奥の大島と紺碧の海を眺めながら、早目の昼食をとる。


ゆっくりゆっくり

こまめに休憩をとって

夫婦(めおと)の如し

おにぎりで昼食

眼下に突き出た真鶴半島

手前が初島、その後ろが大島、右が伊豆半島

幕山(626m)頂上にて

 12時、南郷山へ向かって出発。いったん下り、また登ることになる。このあたりは南郷山への標識もあり、迷うこともなく安心して進める。程なく、頼朝が戦に破れ意気消沈して覗き込み、自殺を図ろうとした池、自鑑水(自害水)の標識が現れるが、今や水は枯れてみる影もない。

自害水の標識

次の目的地南郷山

 と、まもなくこのハイキングコースを逆時計回りで登って来た酒川さんグループ(昨年春の沼津アルプスでご一緒)と出会う。久しぶりの再会を喜び、偶然の出会いに驚く。
 このあたりから、南郷山という標識が何故かなくなり、なんとなく不安にかられたので、前方から来た女性ハイカーに尋ねたら、案の定、違う方向を登っていたことが分かった。この親切な女性に案内してもらい、無事に南郷山に到着。ここからの眺望もまた格別だ。既に登頂していた2、3のグループとしばし登山談義に花を咲かせる。ここでまた、記念撮影。静岡から来たという方にシャッターを押していただいた。

南郷山(610m)頂上で

 1時30分、いよいよ下山開始。あと1時間ばかりと、木下君がいう。しばらく下ると 昔、よくプレーした「湯河原カントリー倶楽部」のクラブハウスが真下に見える。なつかしい!歩いて行くうち、木々の間からコースが見える。境界には立派な高圧電線が張られていているが、これは猿、鹿よけに張られているらしい。道のあちこちに枯れた松の大木、中木が倒れていて、松くい虫の凄さに目を見張る。このあたりから道も舗装され、だんだん道幅も広くなり、両脇にはミカン畑が広がり、熟れきった柚子の芳香が漂って来る。

湯河原カントリー倶楽部

ミカン畑

 そうした中、満開の一本の河津桜を発見、みんなでしばし見とれた。そして、2時40分五郎神社バス停に無事到着。境内に聳えている楠の木の巨木群に驚き、癒される。これらの巨木はいずれも樹齢800年以上とか。好天に恵まれ、のんびりと歩いた早春のハイキングだった。徳畑さん、坂本さんも元気一杯、2万歩を歩き抜き、すっかり自信をつけた様子。今後も健康に留意し、お付き合い願いたいものだ。

満開の一本の河津桜

 湯河原駅で、都合により早く帰る徳畑さん、坂本さんと別れ、「こごめの湯」に向かう。いい湯ですよと、タクシーの運転手がいう。そのとおり、透明で重みのある、やや熱めの湯であった。次回、「関八州見晴台」での再会を期し、湯河原を後にした。