桜咲き、陽光まばゆい沼津アルプスを歩く

平成20年4月4日 
小林 信生 
 
日 時:2008年4月1日(火) 午前10時15分 JR沼津駅集合。
天 候:快晴。前日の雨がすっかり上がり、絶好のハイキング日和。
参加者: 木下君と小林、そして、松高ハイキングではおなじみとなった木下君の社友の方々、深澤さん、大久保さん、山本さん、それに、これも常連となった酒川さんとその友人の岩崎さんの女性陣、総勢7名で賑やかなパーティーとなった。
今回は、沼津アルプスの一つの嶺である徳倉山の麓にお住まいの深澤さんが、裏庭のような沼津アルプス連山を案内して下さった。
コース: 志下(しげ)の登山口から登り、志下峠を経て、志下山、徳倉(とくら)山、横山、香貫(かぬき)山を尾根伝いに、沼津港まで歩く。(所用時間5時間半、歩行時間約5時間)


経 過:
10時30分:沼津駅をバスで出発、約30分、志下公会堂前でバスを降りる。朝方は、少々冷えたので着込んで来た人もいたが、暖かくなりそうなので、ここで身軽に着替える。もう、半袖になった者もいる。


早くも着替え

11時00分:登山口から志下峠を目指す。しばらく急な坂道が続くが、所々、染井吉野が目に鮮やかに映り、汗を拭きながら感嘆する。今日は登らないが、右手に、鷲頭(わしず)山の顎のような西急斜面が見える。

満開の染井吉野

11時40分:峠に到着。南行きと北行きの分岐道標が出ていて、われわれは北行き(沼津方面)を取る。「4山、4峠」への道と書かれていて、これからの道程は登りと下りが続くことを示唆している。


分岐道標

11時50分:ちょっとだけ寄り道して、南向きに歩き『中将さん』という洞窟へ寄る。ここには、平重衡が源氏の手から逃れて、隠れていたといわれる洞穴があり、最後に重衡が発見されてここで自害したという旧跡である。巨岩の下にお宮があり、その前には『大正天皇お手植の松跡』があって、立派な松が植えられていたのであろうか、今では別の木の苗木が植わっていた。

『中将さん』という洞窟

12時00分:志下峠に戻ったころ、丁度、正午となったが、昼食は、見晴らしのよいところで食べたいということになり歩を進める。木々の合間に、穏やかな駿河湾と真っ白に冠雪した富士山が見え隠れする。

12時30分:パーっと視界が開けて、駿河湾が一望に見渡せる所に出た。ここが志下山だ。見事な景色を見ながら、山頂での昼食となった。女性群からのいろいろな差し入れは、店屋物を買って来た男たちにはとてもありがたい。春光を身に受けて、にぎやかな野外昼食会となった。

志下山頂上での昼食


駿河湾、沼津市、富士山の3点セット・ビュー

13時00分:次ぎは、徳倉山を目ざす。後ろには、鷲頭・子鷲頭の双子の山が並んでいる。今日はパスしたが、これらも沼津アルプスの一員だ。もう少し行くと、富士山が真正面にドンと姿を現す広場に出て、一同感動。霊峰富士山を背景に、今日一番の集合写真を取った。特にその場所には名前はついていなかったが、勝手に『富士見平』と名づけて嬉しがる。

徳倉山中腹の『富士見平』

14時00分:徳倉山に到着。沼津アルプスでは一番高い山で、ここからの富士山もすばらしい。通常、午後からは雲が出てくる事が多いが、今日はまだくっきりとした姿を見せてくれている。また、沼津の千本松原海岸のなだらかな放物線もとてもきれいで、山と海、そして、間に沼津の市街地が一望に見渡せる高台となっている。


徳倉山山頂から望む富士山

ここからの下りは、長い鎖場で急勾配を鎖に頼らなければ下りられない。足の短いものは下の段に届かない。滑って尻餅をつきながら、ようやく下にたどりつく。ここでは、手袋は必需品だ。手の皮がすりむけたり、鎖に指を挟んだりする危険がある。


急勾配の鎖場

14時50分:下りたところで、今度は、横山を目指す、急なのぼり坂道がまた始まる。30分程度で、横山へ。小休止のあと、最終の峰、香貫山への移動となる。ここからの下りも急勾配で、鎖と同じ要領で、今度は、ロープにぶら下がるような格好で、30分ほど滑るように下りると、一旦、町の一般車道へ出る。


ロープを伝って

15時50分:最後の峰は香貫山。車道からそれて、登山口から登り始めるが、もう沼津の町並みは目前にあって、山というよりも街中の丘(香陵台ともいわれている)のようだ。ここでも、眼前に満開の桜見て、千本松原から富士山への雄大さに絶句する。
  

香貫山の千本桜と富士山

17時30分:香貫山から、市街地へ下りて、タクシーを拾って、今夜の反省会会場の沼津魚市場へ。お目宛の魚屋は本日休業のため、深澤さんお勧めの『かもめ丸』という料理屋へ入る。午前11時から午後6時まで、起伏にとんだハイキングを終えてきたものには、とにかく喉を潤す事が、最高のご馳走であった。続いて出てくる、お刺身、てんぷら、フライ、お寿司など、たらふく食べて、反省会は盛り上がった。深澤さんのご案内で楽しいハイキングとなったことを謝し、お店を出たのが午後7時すぎ。


沼津魚市場で(魚オンパレードの反省会)

19時30分:お店差し回しのハイヤー?で、沼津駅まで送ってもらい、一同、午後7時34分発の電車で帰途についた。少々疲れたが、今回も楽しいハイキングだった。