平成20年2月17日
木下 勲

 今冬一番の寒気のうえに、10mの強風が吹くという天気予報を信じ、しっかり身支度をして出かけた。コースは、小田急線渋沢駅から秦野市南部に位置する渋沢丘陵を経て震生湖、秦野駅、権現山、弘法山、鶴巻温泉へ下りる約10km。メンバーは、福間、木下そしていつもの山友達の大久保さん、川北さん、山本さん、酒川さん、岩崎さんの合計7名。ところが案に相違して、ここ渋沢・秦野方面は風もなく暖かく春のような陽気であった。


ハイキング・コース(赤線)10Km

 9時45分、渋沢丘陵に通ずるなだらかな簡易舗装道路伝いに震生湖に向けて出発。振り向くと富士山が真っ白に見えている。やや高みに登ったところで、左手に雪をかぶった丹沢山系が屏風のように立ち並ぶ。右から大山、岳ノ台、二の塔、三の塔、塔ノ岳、鍋割山、、、。90度左手に、富士山が一段と大きく見える。


表丹沢山塊(その1)


表丹沢山塊(その2)


完璧な姿の富士山

 360度に展開する大パノラマを楽しみながら歩くこと60分、 震生湖に到着。この湖は大正12年(1923年)関東大震災により川がせき止められて出来た周囲1Kmの湖だ。釣り人もちらほら。釣れる魚はヘラブナで、糸を引く感触を楽しんで釣った獲物はみんな逃がすそうだ。


震生湖(ヘラブナの宝庫)


湖の畔で(富士山をバックに)

 時間は11時とやや早いが、暖かく日当たりのいいところで昼食とした。女性軍から、庭で獲れたラッキョの漬物、大根のビール漬け、みかん等をいただく。下の秦野南小学校の校庭には、神奈川名木百選の大きな桜の木があり、周りでは小学生が運動している。邪魔しないように桜の木の写真を撮る。4月ならよかったのに。


神奈川名木100選のサクラの大木

 今泉名水桜公園は、湧水があり桜も植えられ整備されている。ここも富士山が見えるポイントがあり、しばし眺望を楽しむ。

 次なる目的地は権現山・弘法山。登山道はジグザグに急登する。今日初めての登りで、みんなややあごを出す。登りきったところは浅間山。権現山までは、まだ少し。ここで大休止、女性軍からはチョコの差し入れ。一日早いバレンタインだった。権現山の展望台は、今日一番の見晴らしだ。丹沢、富士山、箱根の山々が一望に見える。しばし休憩。左手の方の相模湾の先には、大島もはっきりと見えた。


しばしの休憩(バレンタイン・チョコに感激)


権現山(244m)の頂上で

 この辺りは神奈川桜50選というだけあって桜だらけだ。弘法山への道も桜並木が続く。4月なら人がたくさん出たであろう。 道は高取山からの道に合流して、吾妻山に下る。みんな疲れがでたようで、ピッチが鈍る。4時30分、万歩計で計って28、000歩あるいて、弘法の里湯に全員無事に到着。主婦として先を急ぐ女性お二人と別れ、男性5名は温泉につかり汗を流して、しっかり反省会をして解散した。早春の楽しい一日であった。