平成20年2月14日
小林信生

 皆さん、スノーシューをご存知ですか?
 雪国の<かんじき>と似ていて、深い雪の上を歩くときに使う大きな草履のような履物です。スキーと同じ服装をして、これを履いて、両手にストックを持てば、もうスノーシュー・ハイキングに出かけられます。冬のスポーツとして、小生はスキーやスケートも少々やりますが、最近ではこのスノーシュー・ハイキングにはまっています。何の技術もいらず、実に簡単で普通の脚力さえあれば、老年になってからでも楽しめるスポーツだからです。


 今回は、積雪が1.5メートルほどにもなる霧ケ峰高原(高度1700M)を、3時間程度、ハイキングしてきました。


 前日に降り積もった雪は、氷点下7、8度くらいの気温では固まることなく、さらさらした淡雪で、スノーシューを履いていても膝くらいまで、沈んでしまいます。高原の新雪を踏みしめながら進む雪上歩行は、春・夏・秋のそれとは、また違った趣があって、なんともいえない爽快感を味わうことが出来ます。今回は15名ほどのガイド付きグループに参加しました。ガイドから動物たちの足跡や糞から種別や冬の行動形態、植物の越冬の様子などを教えてもらいながら、一見何もないようにみえる雪原ですが、いろいろな自然の営みがあることについて学ぶ機会ともなりました。



 新雪を踏んで、道を拓くパーティーの先頭に立つと、なかなか体力的にハードですが気持ちのいいものです。100メーターくらい歩くと、交代しなければ脚が持ちません。普段なら20分くらいで歩ける道を、1時間くらいかけて進みましたが、とてもよい運動となります。吹きすさぶ寒風を避けて、岩陰で昼食を取り、ホットココアを頂いたとき、いつもは余り飲まないココアですが、こんなに美味しかったのかと思うほど、体の芯まで旨さと温かさが伝わりました。皆さんも一度、やってみられてはどうですか。楽しいですよ。