厳寒の奥多摩「棒ノ折山(嶺)」を登る

平成19年1月29日 
福間 三郎 

  1月24日くもり時々晴れ、今年初めてのハイキングを木下勲君、小林信生君と楽しんだ。青梅線の川井駅で下車するのだが、この時期の平日とあって車内はガラガラ、その中で2人の女性パーテイーと話す機会があり、行き先はと尋ねると、我々と同じ「棒ノ折れ山(嶺)(969m)」だという。この山の楽しみ方は幾通りもあり、我々は下山コースに急峻で冒険心をくすぐられる「白谷沢」を予定していることを話すと、彼女達も挑戦してみたいと言う。


棒ノ折山→ゴンジリ峠→岩茸石→白谷沢→名栗湖トレッキング・コース(9km)

 それならば、ご一緒しましょうということになり、急遽5人のパーテイーが結成された。因みに彼女らの名前は酒川さん、大場さんといい、山好きで我々と同様、定期的に奥多摩、丹沢、奥武蔵の低山登山を楽しんでいるという。という訳で今回は、女性を交えた楽しいハイキングとなった。

 今回のコース距離は奥多摩の玄関口に位置しハイキング・コースとして人気のある「高水三山」の北側に埼玉県と県境を接して位置する「棒ノ折山」の頂上を極めた後、ゴンジリ峠、岩茸石を経て白谷沢を下り、有馬ダム(名栗湖)に至る9kmである。
 

登山口で酒川さん、大場さんと

 10:45奥茶屋(420m)の登山口から登り始める。杉の植林帯を細く流れる沢沿いの緩やかな山道だ。山道脇に点在する「わさび畑」が放つ芳香を嗅ぎながらつづら折りに歩くこと20分、沢の水が枯れた地点に小さな祠があり、ここから頂上までが急登に次ぐ急登だ。適時、休みを取りながら、角度のきつい丸太の階段道をゆっくり登ること70分、植林帯が途切れ、周囲が急に明るくなった。12:15、残雪がうっすらと残る頂上に到着。先着ハイカーは群馬県から来たという4人のパーテイー1組だけであった。残念ながら曇りで北側に開けている眺望は楽しめなかった。案内板によれば都心の高層ビル群、関東平野、筑波山や日光連山が望めるとある。

橋を渡ると山道


わさび畑

沢を滝状に流れる清流


小さな祠、ここから急登がはじまる

丸太の階段が延々と続く


アーくたびれた(一休み)

もう一歩で頂上


頂上碑

 頂上で30分の休憩を取り、女性達が持参してきたご馳走のお裾分けに預かりながら楽しく昼食を取る。


楽しく昼食(まるで幼なじみのごとく)


山頂(969m)で記念撮影

 12:45、ゴンジリ峠に向けて下山を開始。残雪の急坂で足をすくわれないよう慎重に下り、13:30、十字路標識のある岩茸石に到着。巨岩の前でしばし休憩の後、標識に従って「白谷沢」に入る。

残雪を踏みしめてゴンジリ峠へ


岩茸岩にある十字路標識


巨岩をバックに

 この「白谷沢」は両岸の岩壁が迫った急峻な沢で途中にクサリ場が数箇所ありスリル満点、水の流れはいたる所で滝をなし、眺めも満点、秘境気分を味わった60分の沢下りであった。15:00、 多目的ダムの有馬ダムに堰きとめられた名栗湖に無事到着。


白孔雀の滝


二条の滝

クサリ場(スリル満点)


難所を下って仰ぎ見る


両岸が迫る迫力満点の白谷沢


トレッキングの終着点(ヤレヤレ)

有馬ダム

 最寄りの東飯能駅よりJR八高線で八王子駅に直行し、我々は例によって反省会。ご一緒した酒川さん、大場さんとは八王子駅でこれも何かの縁と携帯ナンバーを交換し、またの機会を約して別れた。  



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