初秋の筑波山を登る

平成18年9月27日 
木下 勲 


湯袋峠麓から見た筑波山全景

 9月25日(月)、関東地方の名山筑波山に登った。男体山、女体山の双峰からなる筑波山(標高877m)は関東一円どこからも望め、また、山頂からは関東平野の雄大なパノラマが満喫できることで人気が高い。
 また、この山は西の富士、東の筑波と並び称され、古来から多くの詩歌に歌われ、日本百名山の一つに数えられている。

 天気は幸いにして晴れ、メンバーはいつもの福間三郎君、和久理光正君の3名。登山口は幾とうりもあるが利用者が比較的少なくて静かに登れる裏登山口から登ることにした。 常磐線石岡駅からタクシーで、湯袋峠先の目指す登山道入り口(標高350m)に10時10分到着。

 早速、登りだす。自然林に覆われた穏やかな山道や木道を登ること80分、男体山、女体山の鞍部の御幸が原に到着(11:30)。ここにはケーブル駅と10軒ばかりの 土産屋があり筑波山の特産品を売っているが、中でもテキヤの名口上で売られたが故に全国的に有名になったあの「ガマの油」と「ガマの瀬戸物」がところ狭しと並べられているのがおもしろい。 


緑一杯の山道


随所に敷かれている木道

 まずは、男体山(871m)に登る。この時間モヤがかかって遠方の太平洋、都心、富士山は見えなかったが、眼下の関東平野、遠く日光方面は確認できた。頂上直下の展望台で昼食。群馬から車できたという、我々と同じ年頃の夫婦と一緒になった。群馬、栃木の山は登りつくしたので、茨城まで足を延ばしたということだった。
 

山頂手前の巨岩道


遠く日光方面を望む


男体山頂上(871m)にて

 昼食後、鞍部に戻りもう一方の女体山(877m)に登る。途中ガマの顔をした「ガマ岩」が、あった。下あごは、コンクリートでそれらしく補正されている。涙ぐましい、地元の努力が伺える。女体山の方は、大きな岩がゴロゴロして、崖に張りだしており、高所恐怖症の私にとっては足元がおぼつかない。しかし、こちらも眺めは超一流だ。

ガマ岩


女体山から望む男体山


筑波山(女体山)山頂(877m)にて


女体山山頂から眺めた霞ヶ浦、太平洋方面

 13時20分、鞍部から表の筑波山神社をめがけて下りる。こちらは裏登山道とはうって変わり、岩だらけ。一昨年の白馬岳を思い出した。登る人に道を譲り、後からくる人を待ち、転ばぬようゆっくりゆっくり下りて、14時50分筑波山神社に到着。陶器のガマの置物、地元の新鮮な栗などをみやげに、15時10分の「つくば中央」行きの直通バスに乗る。車内は中高年の登山客で一杯、補助椅子を出して座る。

 「つくば中央」では、「TXつくば」の駅が見当たらない。それもそのはず、地上ではなく地下駅だった。駅が見つかったところで一安心、「十割そば屋」に入って反省会。「TXつくば」の車窓から、関東平野の夕焼けを眺めながら帰路についた。そして、終点・秋葉原駅で次回の「高水三山ハイキング」を約して、解散した。(18:30)


戦い終わって日が暮れて


今回の筑波山登山コース




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