新緑の「湖のみち」を歩く

平成18年5月31日 
木下 勲 

  5月の定例ハイキングは八王子市の高尾山自然公園内に設けられた関東ふれあいの道で「湖のみち」と名付けられた道を歩いた。

赤線が散策コース(16km)

  「湖のみち」は、上図に示すとうり梅ノ木平を起点に三沢峠、大洞山、大垂水峠、一丁平、高尾山を通り高尾山口までの約16kmのコースだ。途中、眼下に津久井湖、相模湖が眺められる。その遥か後方には、晴天であれば富士山も望めるコースである。

 5月29日(水)、時々薄日の差す曇り空。JR高尾駅9時30分、いつもの福間三郎君とタクシーで梅ノ木平へ。鳥の料理で有名な、料亭「うかい鳥山」の手前だ。手入れの行き届いた前庭を擁し、高尾山系を借景に取り入れた素晴らしい料亭だ。いつも留守を預かっているワイフをここで接待しようなどと、いつになるか分からない話しをしながら、9時40分、散策開始。


三沢峠にいたるおだやかな山道

 梅ノ木平から散策コースに入ると夏の到来を告げるウグイスの鳴き声がけたたましい。目にもあざやかな新緑に覆われたおだやかな登り道を三沢峠までゆっくり登る。平日にもかかわらず数組のカップルが同様に散策を楽しんでいる。

 三沢峠から大垂水峠までは、勾配がややきつくなり水分補給のための休憩が多くなったが足取りはいつにも増して軽い。途中の見晴らし台では、津久井湖とその周辺の町がスイスの箱庭のように見えた。富士山は、曇りでは望めない。手前の石老山(694m)がはっきり見える。山道脇の綺麗な草花が目を楽しませてくれる。大洞山手前で12時になり、昼食のオニギリを摂る。


津久井湖最上流部と石老山(694m)


大洞山山頂(536m)にて

 12時30分、大垂水峠からアップ・ダウンの山道を一直線に一丁平下を目指して歩く。こちらも、スギの人工林と自然林が織り成す美しい山道で疲れを感じさせない。14時、高尾山山頂になんなく到着。山岳遭難救助訓練中の消防大学校の新入生とおぼしき男女40名と一緒になる。なかなか礼儀正しく、きびきびしている。その若さをもらって、15時、稲荷山コースから下山を開始。


高尾山山頂にて(威勢のいい消防大学校生)

 稲荷山コースの下り標準タイムは60分、途中、小学生の二人の親子連れを追い越したりして我々は75分だった。まだまだ、元気な中年だ。というわけで、16時15分、最終地点京王高尾山口駅に到着。

 このところ雨の日が多く、若干運動不足気味であったが本日の16kmの散策で運動不足を一挙に回復。すきっとした気分で6月を迎えられそうだ。



戻る