平成17年12月21日 福間 三郎 12月17日(土)丹沢山塊の南東部に位置し、丹沢国定公園の一角を成す大山(1252m)、日向山(404m)、七沢温泉に至る15kmのハイキング・コースを常連の木下勲君とトレックした。 小田急線秦野駅前8:55発のバスでヤビツ峠(761m)に向かう。小さなバスは老々男女のハイカーで満員だ。図に示すように山道の積雪状態に備えて2通りのコースを考えていたが、寒気はさすがに厳しいものの天気は快晴そのもの、積雪もさほどではないとの情報を得たので、大山の頂上まで極め、七沢温泉に至るコースをトレックすることにした。 ヤビツ峠→大山山頂→日向山山頂→七沢温泉トレッキング・コース 15km 軽くストレッチをし、9:40登山を開始。大山には2年前に別コースで1度登っているので、今回は山中にある古刹の類の見学などは一切省いて、ただひたすらトレックして日が落ちる前に七沢温泉・七沢荘にたどり着くことを目指す。 所々の日陰にある3cmの雪を踏んで登ること1時間、山道両脇の林が低木になると積雪はなくなり、周囲の眺望が徐々に視界に入って来る。私と木下君の足取りは何時に無く快調だ。
標高1000m地点に達すると正面に富士山、左に箱根連山、右には搭ノ岳、丹沢山、その右奥には秩父の山並みがはっきりと見えて来た。後陣の登山客の邪魔にならぬよう山道の脇にしばし身を寄せて周囲の眺望をカメラに収めた後、残り200mの急坂を一気に登り、11:15頂上に到着。別ルートから先に登頂した多くの中高年のハイカーが180度の大パノラマを眼のあたりにして歓声をあげている。見渡せば、相模平野、遠く江ノ島、東京湾、新宿の高層ビル群、房総半島、伊豆大島、真鶴半島、伊豆半島が眼下に広がっている。まさに天下の絶景だ。 標高1000m地点で望んだ富士山 丹沢連邦、中央が秀峰 搭ノ岳(1491m) 大山山頂(1252m)にて
頂上で昼食をはさんで30分の休憩を取り、次の目的地日向山に向けて下山を開始。ブナの原生林を下りきるとモミの原生林に植生が変わる。このあたりは鹿が出没するため、モミの若木は鹿除けの柵に囲まれている。14:00見晴台地点に到着。このあたりから杉の植林帯に変わり、山道は「九十九曲」と呼ばれるジグザグの急坂に変わる。日光のイロハ坂状の急坂の山道で一歩誤ると事故につながるしんどい道だ。14:40日向薬師バス停地点に無事到着。
ここからは渓谷沿いにアップ・ダウンを上り下りし、16:30最終目的地の七沢温泉に到着。露天風呂で思い切り足腰を伸ばして疲れを癒していると、日本人に連れられて一人の外国人が入ってきた。ポーランドから3週間の予定で日本観光を楽しんでいるという。日本の印象を尋ねたら、物価が高いのには驚いたが、みんな親切で一人旅行をしていても不安を感じない素晴らしい国だという。 昨今、日本の安全神話が崩壊しつつある事件が続いているが、彼らにとっては日本はまだまだ安全な国のようだ。お風呂の中で一時の国際交流を楽しんだ。
反省会は本厚木駅前の居酒屋。互いに健康で月一度の登山を12回欠さずできたことを祝い、来年は更に野心的な年にすることを誓って帰路に着いた。次回は新年早々1月20前後に静岡県の太平山(589m)を登る予定だ。 |