紅葉の芦ノ湖スカイラインを歩く

2005・11・27 
木下 勲 

 今日(11月23日)のハイキングは、芦ノ湖スカイライン脇をゆく芦ノ湖外周登山道を、箱根町から桃源台まで約12km、5時間の行程だ。連れはいつもの福間三郎君、それに健康問題に造詣の深い、真っ赤なセーターの藤江淳美君だ。


芦ノ湖外周登山道ハイキングコース(12km)

 バスは定刻9時20分、箱根湯本駅を出る。箱根町へ向けて国道1号を一気に登って行く。右手の木の葉がくれに、明星ヶ岳山麓の紅葉が目に入る。

 10時10分、箱根町から国道1号を箱根峠・道の駅へ歩き出す。ところどころ紅葉したもみじがあるが、行き交う車が多くそれどころではない。道の駅前からようやく登山道になった。尾根にでるまで登りで、ハイカーもいない、しばし藤江君のアロマ健康法に耳を傾けながら登る。
 

沿道の紅葉(もみじ)


登山道入り口

 海の平(941m)で一息入れる。西のほうには、芦ノ湖カントリークラブの一角が見れる。ここから、芦ノ湖スカイラインとほぼ平行して歩く。左手の車の音がうるさい。反対側に、やや雲のかかった、駒ヶ岳、神山(かみやま)、冠ヶ岳が現れた。錦織りなす山麓だ。その下には、細長い芦ノ湖が静かに横たわる。湖面には、海賊船が走る。なぜ、海賊船なのか!


駒ヶ岳(右)と神山(左)


芦ノ湖

 12時、笹に挟まれた陽だまりで昼食。昼食後、立ち上がったら北北西に方向に富士山が頭をだしていた。みんな慌ててシャッターを切る。間もなく、また雲の中へ隠れる。 山伏(やまぶし)峠に到着、自分らの位置を確認。山伏峠の付近の北側斜面には、大きなブナの林。樹齢は数百年であろうか、太く苔むしている。


富士山をバックに


ブナの大木

 大小の起伏を何個も越え、やっと三国山に到着。ここがこのハイキングの最高点1101mだ。正面には裾野が赤くなった、駒ヶ岳、神山、冠ヶ岳がはっきり見えた。


三国山々頂(1101m)

 2時40分ここを出発。予定より、1時間遅い。道に青いリンドウを発見、「♪♪りんりんりんどうは、こむらさき・・・」と、なつかしい島倉千代子の歌がでる。


富士山を背に下る


リンドウの花

 湖尻峠は、伸びやかな青い草原が広がっていた。直進すれば乙女峠、右折は深良(ふから)水門への分岐点だ。右折し湖面へ下る。道は、あの箱根旧街道と同じ石畳だ。往時のままか、全く傷んでいない。しかし苔が生え、足元があぶない。ゆっくり下ること20分、湖面に着いた。
 

夕日の湖面

湖畔をバックに 

 深良水門は立派に機能しており、取水された水がトウトウと、トンネルに流れ込んでいた。ここで、今日一番きれいなもみじを眺めさせてもらった。でも、藤江君のセーターには、負けるが。
                       

帰路の紅葉

 深良水門はから桃源台バス停までは、平坦な道で、夕闇がせまる中を急いで歩く。桃源台から小田原駅東口行きに飛び乗り、帰路につき、小田原駅前のそばやでにぎやかな反省会。次回は12月17日(土)、大山越えを行うことにした。



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