平成17年4月2日 木下 勲 3月31日晴天、9時JR御殿場線松田駅集合。目指すは金太郎伝説を伝え、箱根外輪山の最高峰金時山(1213m)。頂上からの富士の全景が楽しめる人気の山だ。連れはいつもの福間三郎君。駅前からただちに足柄峠に向けタクシーを走らす。つづら折れの山道を走り、9時35分に足柄登山口に到着。もう先客の車が数台駐車している、ここは標高847m。 しばし、ストレッチで身体をほぐし、ストックの柄を伸ばし登り始める。 足柄登山口→金時山→長尾山→乙女峠(6km) やがて前方に、円錐形に見える金時山が現れる。まるで、金時山の喉下から登るようだ。右手には、顔に雲をかぶった富士山が足元まで見えている。山道の途中、鎖の手すりが付いたアルミのはしごが10箇所くらいあり、急峻な登りが続く。予想外の急峻に息苦しく足元ももたついて、予定時間の1.5倍くらい時間がかかってやっと頂上に到着。
残念ながら、前方には朝方より余計雲が張り出しており、頭から足元までの秀麗な富士山は望めなかった。先客ハイカーと共に期待はずれの景観を嘆く。金時茶屋の営業用ベンチでしばし休憩、一杯300円の甘酒を賞味する。「子供の頃、よくおふくろが、作ってくれたよなあ」と、三郎君。なかなか、いい味だった。
11時10分、乙女峠に向かって下る。途中、長尾山(1144m)で芦ノ湖、周辺のゴルフ場を眺めて昼食。乙女峠(1005m)では、白に黒ブチの乙女茶屋の看板犬が出迎えてくれた。さかんに尾をふり愛想を振りまくも、茶屋に入りそうもないと判るとあっさり、ひきあげた。
峠の案内板にあった、悲しい乙女(*)に思いをはせながら、峠を下る。間もなく、国道138号に出る。14時16分発のバスで御殿場市営温泉会館へ。入浴料500円。この浴場から眺められるはずの、富士の全景もすでになく、腰から下だけであった。 帰りは温泉会館前から、高速バスで東名大和バス停へ、そこから大和駅へ15分。17時15分駅前のそばやで反省会。我々にとって東名高速道路のルートを開発できたのが、収穫であった。 いい汗を流し、温泉で疲れを癒し、明日からの新年度を気分新たに迎えられそうだ。 (*)「昔、仙石原の娘が父親の病気を治そうと、峠の先の地蔵堂に日参し、満願の日に父親の病気は治りましたが、彼女は雪に埋もれて死んでしまった、と伝えられています。彼女の霊を哀れみ、乙女峠と呼んでいます。」 |