平成16年11月28日 福間 三郎 11月27日(土)、前々日の天気予報と反して、無風、小春日和、気温20度と絶好のハイキング日和に恵まれた。例によって、木下勲君と今年の締めとして丹沢山系に属するシダンゴ山(756m)と宮地山(519m)に通ずるハイキングコース7Kmの散策を楽しんだ。 寄(ヤドリキ)→シダンゴ山→宮地山→田代向ハイキング・コース(7Km) 9:30JR御殿場線の松田駅で落ち合い、寄(ヤドリキと読む)地点までバスで直行。10:35シダンゴ山を目指してウォーキングを開始。シニアの男女グループが数組同道。民家伝いにコンクリート敷きのややキツイ傾斜の山道を彼らと世間話を交わしつつ、周囲の紅葉を楽しみながら歩を進める。この地点は足柄茶の産地であるため、周りは綺麗に刈り取られた茶畑が一面に広がって美しい。
程なく、猪や鹿よけの扉が山道に現れ、これを潜ると周囲の風景は一変し、山道の両面は昼なお暗い杉林に変わり周囲の眺望はなくなる。しばらく急斜面を穏やかに巻くと水場に着く。水場からはヒノキ林となり、中を進むと赤松の混じった雑木林に変わり、ほどなくカヤトの広い原っぱのシダンゴ山山頂に着く。時に11:40。 山頂は快晴のため360度のパノラマが広がっていた。富士山をはじめ蛭ガ岳、鍋割山、塔ノ岳、大山等の丹沢山塊や湘南海岸、江ノ島等が眼下に広がる景観はまさに圧巻だ。
山頂から望む丹沢山塊(蛭ヶ岳、鬼ヶ岩の頭、不動の峰、鍋割山、塔ノ岳) 山頂の中央にはシダンゴ山の山名の由来を彫った石碑がある。この山はもともとシンダンゴウ「震旦郷」と書かれたらしい。「震旦」とは中国の異称だそうだが、昔、仏教を寄(ヤドリキ)地点に伝えた仙人がこの山に住んでおり、この仙人をシダンと呼んだことからシダンゴ山と呼ぶようになったそうな。因みに、シダゴンとは梵語で羅漢(仏教の修業を積み悟りに達した人)を意味するとのこと。 眺望を目一杯に楽しみながら昼食をとり、12:30次の目標地宮地山を目指して秦野方面に向かって下山を開始。しばらく木の階段を下って行くと分岐点に着く。左に折れて田代方面に進む。この辺は植林の林に混ざって雑木林もあり、幾重にも重なった落ち葉の上をカサカサと音をたてながら歩くのがここちよい。13:30宮地山に到着。山頂は鹿避けの金網に仕切られ、一面草地で何の変哲もなく、眺望もない。木々の間越しに寄(ヤドリキ)の集落が望めるだけである。頂上碑の前で記念撮影をし、下山、途中バスを利用して15:00松田駅に到着。
今回はいつもと違い、年末を迎えている時期でもあり、軽めのコースを木下君があつらえてくれたものである。でも、森林浴が存分に楽しめ、また、冠雪の富士山を終始眺めながらのウォーキングであった。 反省会は駅前のラーメン屋。明るい内からお酒という気分にもなれず、軽く生ビール2杯を傾けながら来年の予定を語る。来年は屋久島の宮ノ浦岳(4月)、郷里の伯耆大山(6月)、柳生街道喝歩(8月)をメインにすえることになった。我々以外の参加者があることを期待したい。 |