天城・万二郎、万三郎に登る
平成16年9月16日 木下 勲 伊豆半島の中央を東西に横切る山系を、天城山と呼ぶ。深田久弥・日本百名山の一つであり、「週間朝日」9/24号で紹介された岩崎元郎・新日本百名山の一つでもある。その主峰が、万三郎岳(ばんざぶろうだけ)1406mであり、二番目が万二郎岳(ばんじろうだけ)1300mである。近江俊郎の「♪伊豆の山々 月淡く・・・♪」の伊豆の山々は、この天城山ではないか。また、満州国末裔の天城山心中の場ともなった。初秋9月14日(火)、福間三郎君と二人で、伊東から万二郎、万三郎岳を登り、また伊東に戻るコースで出かけた。 天城高原ゴルフ場→万二郎岳→万三郎岳往復縦走路(8km) 10時40分、伊東駅からタクシーで天城高原ゴルフ場へ。11時20分、ゴルフ場脇の「天城縦走路入口」を入る。天城縦走路の西の端は、17km先の天城峠のはずだ。しかし、我々は夏の運動不足と帰路の足を考慮して、縦走路の中ほどの手前の万三郎岳から折り返すコースを選んだ。うっそうと茂る原生林の中を進む。木肌が茶色でスベスベし猿も登れないヒメシャラという木が目立つ。比較的なだらかな道を行く、登りがない。途中、4人組、一人、一匹と会う。一匹とは、たぶん子供のマムシだろう。最後の30分でやっと登りがあり、万二郎岳に到着、12時40分。ここは、眺望ゼロ。昼食をとってソク万三郎岳に向かって出発。
万二郎岳山頂 万三郎岳に通ずる尾根道のビューポイントでは、期待した富士山はなし。これはあとで判ったことだが、富士山は背面の木の枝越しにあった。道中には延々と続くアセビの木のトンネル。花が咲いている頃ならいいのに。シャクナゲも、山ツツジもない。時期の選定を悔やむ。が、ブナの巨木の標識あり。横道に入ると、一本は確かに大きい。素人診断で樹齢千年。これは、収穫だ。よく見ると、周りにも大きなブナがある。ここはブナの林なのだ。
小さな山を二つ三つ越え、万三郎岳に到着。先人一人おり、記念撮影をお願いする。ここで東側の眺望のほか、背面の枝越しの富士山を発見。狂喜して写真を撮る。雲の上に頭をだしたものであったが、よかった。15時、下山開始。やや早く歩き、予定とうりきっちり17時下山を終えた。 万三郎岳頂上にて 万三郎岳からかすかに望む富士山 反省会は駅前のこぎれいなすし屋。次回は10月半ば大山(ヤビツー大山ー日向薬師)に登ることになった。福間君との月に1度の低山登山も20回を越え、関東地域のポピュラーな山も半分くらい登ったので、来年からは九州、東北地方の名山にも足を延ばそうと話が弾んだ。 |