|
大菩薩峠山道入り口にて | 頂上への登り口「福ちゃん荘」 |
上日川地点から早速、頂上を目指してカラマツやモミの自然林に囲まれた登山道に 足を入れる。昨日の台風の影響か山道には風にもぎ取られた若木の枝が散乱し芳香を 放つ。風になぎ倒された老木があちこちで道を塞ぐ。障害物をまたぎながら25分も 歩くと頂上への登り口「福ちゃん荘」に着く。ハイカーが一休み入れる地点だ。最近 皇太子ご夫妻が大菩薩に登られ、この「福ちゃん荘」で休憩を取られたそうだ。ロッ ジの壁にその時の写真が飾られている。 |
雷岩にてポーズ | 雷岩前のお花畑 |
10分の休憩の後、次の目的地「雷岩」を目指し登頂開始。このあたりから山道は 岩道に変わり、勾配もきつくなる。ストックでバランスを取りつつ、息を切らせなが ら岩塊が露出した雷岩地点(2000m)に到着。岩塊に腰掛けて前方に展開する眺望を 楽しむ地点とされている。このあたりはよく雷が落ちるのでこの名前がついたそうだ。 丁度12:00、多数の先着グループが弁当を広げながら前面に開けた高山植物のお花畑 を楽しんでいる。我々も予定を早めて昼食を兼ねてしばしの休憩をとる。お花畑の端 にしゃがんで珍しい高山植物の花をデジカメで近写する。 |
シモツケソウ | ヤマハハコ |
ウスユキソウ コウリンカ
雷岩で30分休憩の後、大菩薩嶺を目指して行動開始。12:45登頂。回りは樹木に 覆われていて眺望は無い。記念撮影後、今度は大菩薩峠を目指して稜線を下る。富士 山や南アルプスの眺望が楽しめるコースだ。だが、なんということか、台風一過で雲 ひとつない大パノラマを期待してここまで来たのに、遠方は雲また雲。残念ながら眺 望のかけらも望めなかった。ここの尾根道は幅が広く樹木がもたらす木陰が無いため、 直射日光をまともに受ける羽目となる。大菩薩峠の目標地点「介山荘」に飛び込み、 ビールで喉を潤す。茶屋の親父に慰められる。「眺望が悪くてすみません。また、来 ていただく楽しみがおできになったのではないですか」と。 |
大菩薩嶺頂上にて | 大菩薩峠頂上にて |
茶屋を14:30出発、ブナやミズナラ等の原生林の山道を下って起点の上日川峠にや や遅れて15:30到着。ここから再びタクシーで塩山駅へ向かう。16:58 JR特急「は まかいじ号」で横浜方面へ向かう。甲府名産のワインを買い込み車中で反省会。7月 末で無事定年を迎えた木下君に福間が先輩ずらをして、定年後の過ごし方のノウハウ を説く。加えて8月第4週の和久理登山学校主催の「白馬大雪渓トレッキング」に二 人で参加することを確認。今日の大菩薩登山は眺望堪能という意味合いにおいて必ず しも期待した成果は得られなかったが、来る「白馬トレッキング」の予行演習と位置 付けてお互いに納得。ワインをグイと飲み干した。 |