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あざみの花* | あざみ野駅前 |
駅前商店街は、一軒一軒みれば流行り廃れがあるが、われわれ駅を利用す るサラリーマンにとって、みな心和む存在だ。文具店、本屋、和菓子屋、そ ばや、パン屋さんなど。私の生まれた松江の天神町は、夜7、8時になると 猫の子一匹通らないらしい。商店街が廃れぬよう、たまには買い物を心がけ ているところだ。近々、遊水池上を活用したレストランが三軒できる。その 斜め前では、小山を削り取ってのスーパーの建築も始まった。賑やかになる 一方で、自然が侵されてゆく。もっとも、私の団地も山林を破壊して建てら れているので、他のことはとやかく言えないが。駅前にある、竹やぶとその 奥の萱葺き屋根の家は、いつまでも残ってほしい。 |
駅前の竹やぶ | あざみ野の坂 |
地下鉄開通、急行停車と便利になったが、いやなことがある。それは、坂 だ。あっちこっち、坂だらけ。松江で坂といえば、馬ノ背の坂ぐらいでごく 限られた所にしかなかった。しかし、このあざみ野はどうだ。あざみ野とか ぎらず横浜は、どこにいっても坂、坂、また坂。右も坂、左も坂。外出時は だらだら下り坂、帰宅時は汗のにじむ上り坂。これは、今後の年金生活にお ける運動不足を解消させようという、神のおぼしめしなのでしよう。あと1 0年の内、終のすみかを見つけるまで、住み続けるつもりだ。 *・・・「原色牧野日本植物図鑑」より |