松江北高女子バレーボール部応援観戦記

3月22日 小林信生  
 第37回全国高等学校バレーボール選抜優勝大会(通称:春高バレー)に
島根県代表として松江北高が出場するので応援に行ってほしいと佐藤健治校
長から、東京双松会会員宛の協力要請状を受け取り、3月20日(月)午後、
原宿にある国立代々木競技場第一体育館に出かけた。

会場前にて
 松江北高は、県の強豪安来高校(昔から女子バレーボールでは、同高校が
常勝であったであったように思う)を予選決勝で破っての出場で、しかも春
高バレーは初出場とのことである。学校は3学期中であるため生徒を応援に
送れず、校長から保護者会と東京双松会を中心に応援団を結成したいと協力
要請がなされたものであった。枯れ木も山の賑わいになれば幸いと思い、応
援に出かけた。

校旗の下に集る
 午後1時45分集合で、第一体育館前の「松江北高等学校」と書かれた校
旗の下に60〜70名が集まった。東京双松会メンバーが中心であったが、
小生よりも年配の先輩が多く、松江中学・松江高校の卒業生の方々と聞く。
校長先生のご挨拶のあと、応援のやり方を教わって、スティックバルーンを
渡され、皆さんについて館内に入った。

校長の挨拶


監督と選手たち
 わが北高の対戦相手は福井県代表、北陸高校(2年ぶり2度目の出場)で
ある。この日のAコート第5試合は午後2時35分に開始された。北高は赤
と白、北陸高校は黒のユニフォームでわかりやすい。きびきびした選手たち
の試合前のコート練習を見ていると、バスケットボール大会でこのような場
面に立ったことのある自分の高校時代が突然よみがえり、自分が試合の臨ん
でいるような錯覚に陥った。
 第一セットは本当に1点を争うシーソーゲームで、甲乙付けがたい。応援
にも熱が入り、スティックバルーンがパンパンとたたかれ、大声援が続く。
応援席前列には、コートに入れない下級生部員達がサーブする選手の名前を
「ゆう」、「まり」などとプラカードで示してくれる。それぞれの名前を呼
んで「○○チャン、がんばれー!」と叫ぶ。こんな風に大きな声を出すのは、
何十年ぶりかなと自分でもおかしく思いながらも止まらない。結局、第一ゲ
ームは競り合ったが、25−22で惜しくも北陸高校に取られる。
 第二セットはコートチェンジが行われ、われわれ応援席に近い方のコート
で北高選手がプレーをするようになり、一段と応援に力が入る。始めは相手
にリードを許し、追いかける展開となった。選手たちの必死の踏ん張りで、
途中、追いつく勢いを見せるも今一歩力及ばず、25−13でこのセットも
落とした。

プレーの写真
 結果的には第一回戦敗退となったが、松江北高の選手たちは、決まるとき
の力強いアタック、相手をひるますブロック、そして粘り強く拾いまくるレ
シーブなど、有数の進学校であるにもかかわらず、しっかりと練習を積んで
来たことを十分に感じさせてくれた。試合後、応援席前までやってきた選手
たちに、「本当にご苦労様、良くやった」と労をねぎらい、健闘をたたえた。
 やはり若者たちの力あふれる躍動は素晴らしい。エネルギッシュに動きま
わる彼らを目の前に見て、忘れていた血湧き、肉踊るという気持ちをもう一
度思い返す事が出来た。この日の快晴のお天気と同じような爽やかさを覚え、
素晴らしい感動を与えてくれた選手たちに感謝すると共に、応援席で隣同士
に座った、お二人の三中・松高6期の先輩方とも親しくなれて、実り多い一
日でありました。

会場を前にして