私の健康法


平成21年6月21日 
森下釿四郎 

 齢70ともなると、誰でもあちこちにガタが来るのは致し方ないことであるが、「私の健康法」を拝読すると、ご同輩方それぞれ立派な対処法をお持ちのようで、感心するばかりである。
 さて私の場合、人様に披露するような健康法などは、正直なところ、持ち合わせていない。従って、此処に登場する資格はとてもない訳であるが、「枯れ木も山のにぎわい」と言うことで引き受けた次第である。
 
 今年の定期健康診断の結果では、相変わらず「尿酸値」が高く"要注意"の他は、例年マークの付いていた「中性脂肪」「血糖値」などが何とか合格圏内に入っておりやれやれと言ったところ。「尿酸値」については、プリン体の摂取を控えろ、アルコールも良くないなどと医者は言うが、親から受け継いだDNAも一因であり、あまり気にしないことにしている。
 また、各種ガン検査では、大腸は3年前にポリープ摘出以来変化なし、前立腺がんのPSA検査も問題なし、胃がん、肺がん検査もクリアしており一安心と言った所である。
 
 若い頃、強烈な痛みに襲われたあの「ぎっくり腰」をやって以来、慢性的な腰痛とは、もうかれこれ30年ばかりの付き合いであるが、3年ほど前に右足に痺れを感じるようになり、ひどいときは歩行困難の状態になった。MRI診断で「腰部脊柱管狭窄症」などという立派な病名を頂いてしまった。医者は当然のように手術を勧めたが、何とか自力で頑張ってみようと始めたのが水泳である。

 スポーツジムには12年前から通っているが、とても熱心な会員とは言えず、サウナで汗を流すことが主目的のようなものであったが、それからは腰痛克服を目的にジムに通うようになった。
 先ず、250mの水中歩行、これは大またで腰をひねりながら行う。つぎにクロールと平泳ぎを50mずつ交互に行い最低1000m泳ぐことにしている。そして最後にまた250mの水中歩行と言う具合である。
 ジムではたまにエアロビクスに挑戦している。元お嬢さん方40人ほどの中に頭の薄くなったおじさんが4,5人入ったクラスで跳んだりはねたり。これは楽しい、そして驚くほどの汗をかく。

 「頭の体操」として数年前からインターネットでの株の取引を始めた。損益は?推して知るべし、ご多分に漏れず今は塩漬け状態である。そこで最近始めたのがFX(外国為替証拠金取引)、適度の緊張と集中力を指先に込めてクリックする。結構楽しめる。

 麻雀は現役時代の会社の仲間と月1,2回やっている。これは楽しい。そして指先の運動と頭の体操でまさにぼけ防止に役立つことこの上なしと自ら勝手に思っている。

 最後に「心の健康」も大切なことである。6年間務めたマンション自治会副会長を辞し、100%自由な時間が使えるようになった今、家内と一緒に好きな国内外の旅行、美術館めぐりを楽しんでいる。

 旅行は、以前は旅程もホテルも自分でアレンジしたものだが、最近は手軽なパック旅行を楽しんでいる。

 美術館はシニア特典を大いに利用している。東京都美術館の第三水曜日無料、国立博物館、西洋美術館の常設館無料など多くの美術館でシニア特典、シニア割引があるので年金生活者にとってはありがたいことだ。

 何はともあれ、残り少ない人生、日々楽しく過ごすことが一番の健康法と思うが如何でしょうか、ご同輩。

 それでは次は持ち前の積極的な性格をもって、各方面で精力的に活躍している福間三郎君にバトンを渡し、この「健康法シリーズ」のアンカー役を託します。