私の健康法
〜今を生きる〜

平成21年3月1日
高橋貞夫

「私の健康法」のテーマを頂いて、ひと時、思いを巡らしてみた。そして、今生きている自分をいろんな角度から眺めて見ることにしたが、特別皆さんと変わらない70歳の姿があるように思う。

1. 血統
 宮城県、岩手県の血を引く父方では、祖父が74歳、祖母が94歳で、宮城県、福島県の血を引く母方では、祖父が87歳、祖母が88歳で各々没している。父は現在同居しているが、昨年100歳を超えた。
 母は膵臓癌で59歳で没し、母の長兄は現在95歳で元気だが、母の妹は二人共50代、60代で癌で没している。
 父に似れば長生きするかもしれないが、母の体質を引いていれば癌に注意する必要があろう。

2.現在の仕事
 小学生の頃から野球が好きで、松江一中時代はバスケットボールをしたが、社会人になってからは専ら野球選手であった。選手、監督と定年まで野球に関わっていたこともあり、64歳の時、島根県軟式野球連盟事務局長を受ける羽目になり、6年が経った。県内大会のみならず中国5県、西日本、全国大会にもチームを送り出す役割があり、シーズン中は主催者として、県内各地に出かけている。
 今、一番心配していることは、平成25年島根県開催が決まっている天皇賜杯第68回全日本軟式野球部大会を控え、大会開催費や野球場の整備、審判員のレベルアップ等、頭の痛い課題に挑戦しなければならないことだ。
 地域大会では、年金受給者協会や老人クラブ仕事に関わったりしている。

3.生活の中の運動
 今の家に住んで20年になる。忌部地区の一番松江市街地寄りに位置し、緑も多く残っている。朝、家内と近所を3コースに分けて、30分ばかりウオーキングしている。企業団地が丘陵にできた平成団地コース、乃白地区の田圃回りコース、水源地周辺コースなどだ。夏は早朝だが、冬は一回りして帰るとテレビの「だんだん」の時間になる。又、玄関前で毎朝野球バットを50回振るのが日課で、机の横には3キロの鉄アレイを置いて、時々上下している。
 農家の家を分けてもらったので、家で食べる程度の野菜を作っており、残飯を埋めたり、落ち葉で腐葉土を作り、植え付けをするのは私の仕事だ。隣接する他人の山は手入れが悪く、持ち主の了解の上で雑木や笹などを伐るのも疲れるがいい運動だ。

4.団体スポーツ
 60歳以上の軟式野球は還暦野球連盟が当県にないため、壮年の部(40歳以上)に入るしかなく、多くの高齢者はソフトボールに移行している。私も松江シニアクラブの一員として、ソフトボールを始めて10年になるが、最近は野球連盟の日程とダブることが多く、練習や試合への出席率が悪くなっている。シーズンオフの交換会には出るようにしている。

5.食生活
 主食は三食とも米飯、副食は極力地産地消を心掛けている。動物性蛋白質は魚が多く、山陰で揚ったものが大半。宍道湖で獲れたものが多い。あご野焼の端切れを長岡屋茂助商店で買うついでに蜆も一緒に買う。今年は白魚が案外多く店頭に並んでウインクをして呉れるが、あまさぎは全然ないのが心配だ。
 うなぎは西浜佐陀の大はかやか秋鹿の酔湖楼が地物を焼いて呉れる。
 今、鮒料理が最盛期だ。松江では刺身は糸づくりが多いが、斐川町の大竹屋の刺身は卵抜きの刺身で、これが大層うまい。ここ数年我が家は専らこれだ。骨付きのアラで味噌汁が体を温めて呉れる。間もなく島根半島のめのはが出て来るのが楽しみだ。
 野菜は半分は我が家のものを食べ、平田にいる娘の家に行った帰りに、斐川の農協グリーンセンターで100円か200円で新鮮な地物を買って来る。あとはスーパーの地元コーナーを中心に物色する。春には家の回りで採った蕗のとうを天婦羅と蕗のとう味噌にし、又、大根おろしに入れる。又、裏山で筍を採って食す。
 朝食時ヨーグルトに雲南市産のロイヤルゼリーを入れて食す。
 朝食後のお茶は半年間は我が家の畑回りで摘んだ葉を、大東藤原茶屋で製茶してもらったものを飲む。10時には中村詰めの抹茶を飲む。茶受けの菓子はいつも風流堂、彩雲堂とはいかず駄菓子の時も多い。
 飲み水はここ5年ばかり東出雲町の京羅木山系の清水をポリタンクやポットに入れて、半月に1回のペースで汲みに行く。口に入るものは全部この水を使っている。10リットルタンク5本に入っているにで、非常時の備えとも思っている。

6.健康チェック
 13年前狭心症になったことがあり、バルーン治療をした。以後、毎月血圧検査を受け、朝夕の飲み薬をもらっている。
 毎年、4月には松江市の補助制度もあり、女房と人間ドッグに行くようにしている。昨年はピロル菌を退治した。

7.付き合い酒とカラオケ
 付き合い酒の機会は随分減った。野球連盟をはじめ地域社会やいろいろあるが、量は少なくなった。カラオケを唄う時は持ち歌のフランク永井を手始めに、そこそこやる。最近は石見銀山や松江を歌ったものを真似ている。元気のいい甲子園球児の「青春は君に輝く」を大声で歌い、アルコールを発散する。

8.夜の部
 このところ心身のバランスが悪く、不甲斐ない日々を送っている。どなたかご指南頂きたく。73歳で親となったイブモンタンに肖りたいものだが、煩悩を超越すべしとの声が聞こえて来る昨今です。

 それでは次は奥さんを亡くしたショックからすっかり立ち直り、ドライブとドライブ先でサイクリングを楽しんで健康を保っている日野和久君にバトンを渡します。