私の健康法

平成21年2月7日 
熊谷 和恭 

 今日、1月23日は私の満69歳最後の日である。たった今、3年ぶりの1日ドックを終えて帰宅しパソコンに向かっている。数値の詳細は後で送付されるが、医師による総合判定は、血糖値を除いては全く問題なしであった。

 それは昭和48年1月の中ごろであった。少々の風邪など何のそのと無理をしたのがたたり40度の高熱でとうとう寝込んでしまった。2日2晩体中が痛み、それはそれは文字通り七転八倒の苦しみであった。それまで寝込んだことのない自信もあり、少し落ち着いた3日目に出勤したが、その夜からまた高熱がぶり返し再びダウンした。

 ぐっすり眠った翌日の日曜日、漸く熱が下がり、いろいろ思いをめぐらせ「この発熱は、これまでの疲労の蓄積を除くために体が要求した休養の時間だったのでは」という結論に達し、じっくりと養生することにした。

 次に、こうして横になっているだけの状態で何かできることはないかと考え、禁煙を思いついた。少しずつ増える喫煙量で健康に危機感を感じて、タバコをやめるか酒をやめるかなどと、それなりの正当性を心に言い聞かせながらの選択であった。しかし、非常に苦しい決断であり、それなりに紆余曲折があったが、同僚たちの協力?もあり何とか成功し今日に至っている。転んでもただでは起きない精神だと自賛したものだ。この禁煙経験に関するエピソードはいろいろあるが、またの機会に譲りたい。

 古希を迎え、年々体力の衰えを感じているが、幸いなことにこの大風邪以降は、稀に多少の鼻かぜ程度はあったものの、病気で寝込んだことがない。

 そこで私の健康法であるが、先ず平凡な「適度の栄養と睡眠」である。若い頃は、深夜に及ぶ深酒、半徹夜マージャンなど、無茶なこともしたが、疲れが蓄積しないように、その後のフォローをしっかりとした。とにかく日頃から眠たくなったら直ぐ寝ることにしており、めったな事で夜更かしはしないように努めている。
 
 次に適度な運動である。人間は一日に一回は心肺機能を最大限に活動させるのが良いと聞いたことがある。それもあり、平成6年からスイミングスクールに入った。時にはレースに出るなど、一時かなりのぼせ込んだが、近年は冬場を除いて週1度、歩きを入れて1200m前後を泳いでいる。また、脚力維持のための月2回位のゴルフ、上半身の運動と精神的な栄養として20坪ばかりの家庭菜園、また最近は、可能な限り車の運転を避け、もっぱら自転車と徒歩を心がけている。有料のガソリンエネルギーを無料の人間エネルギーに変え、それが健康に役立つという一石二鳥の効果を生み出している。

 最後にもう一つ、あの大風邪ひき以来続け、私の健康維持に役立っていると確信していることがある。それは、風呂上りに洗面器一杯の冷水を体にかけるのである。そうすることにより体が引き締まり体内の熱が逃げないのである。ただし、年寄りの冷や水ではないが、冷水を頭からかぶるのは問題があるかもしれないので、足の甲にかけるだけでよい。

 これが、私が40年近く実行し皆様にお勧めする極めつきの健康法である。

 それでは次は島根県軟式野球連盟事務局長を務め、野球を通して県民の健康づくりに活躍している高橋貞夫君にバトンを譲ります。