恩師を偲び、旧交を温める

10Rクラスメ−トの熊谷君から、恩師、兼折先生の一周忌記念同窓会を開くので、松江に来ないかと誘われ、5月11日(月)から13日(水)まで松江を訪れた。丁度、台風6号が日本に接近しており、家内から飛行機は避けて、電車で地べたを走ってくれと言われ、岡山経由、新幹線と在来線を乗り継ぎ、片道7時間かけて、往復した。本を読み、駅弁を食べ、足りない睡眠を補給できる電車の旅もまた格別であった。特に岡山から米子までの伯備線は、学生時代に大阪から松江に帰省する道で、昔の旅路を思い起こさせてくれ大変懐かしかった。
 5月12日、松江は朝から雨模様であったが、10年ぶりの訪松であったので、お城に登ってみたくなり出かけた。天候のせいで、見学者は日本人は少なく、英国からの老人たちのツア−・グル−プがほとんどで、まるで外国の観光地にいるような錯覚に陥った。
 いつ来ても松江城は素晴らしい。お城が好きで、あちこち見て歩くが、これほど昔の姿を残しているお城は珍しい。雨が吹き込むためか、天守閣は戸が閉められガラス越しにしか外が見られなかったのは残念であった。日本の城には、敵の侵入を防ぐために色々な工夫がなされていたり、籠城に備えて塩や食物の備蓄庫があり、井戸も掘られていて、昔の人たちの叡智の結集がお城であったことがよくわかる。
 午後からは、旧友たちと兼折先生の菩提寺、奥谷町の萬壽寺へ墓参して、先生のご冥福を祈る。萬壽寺は由緒ある古いお寺のようで、お殿様のお墓らしいものがずらり並んでいて、そぼ降る雨の中、しばし静寂な境内を散策した。

夕刻、同窓会会場の松江駅前の和食レストラン「和らく」へ8名の仲間が集合。再会を喜び、若い頃に戻って、懐かしい話に花が咲いた。

松江から東京に戻って、数日後、松江城天守が国宝に指定されたと発表があり、とても嬉しく思う。会う人毎に「二日前に松江城を見てきたんだよ」と自慢して、話せることが嬉しい。数年前に、熊谷君から松江城の国宝指定の陳情署名を頼まれ、関東在住の同窓生たちにお願いした甲斐があったと喜んでいる。
 今回は、短い、松江訪問であったが、沢山のお土産話を持って帰ることが出来た。松江の皆様のお-も-て-な-しに心からお礼申し上げる。ありがとう!

2015-5-19 小林信生


戻る