第40回東京松江会に出席して
〜〜28年度〜〜
平成28年8月4日
福間三郎・木下勲

 去る7月16日(土)千代田区「霞会館」で第40回東京松江会の総会が開催され、水野、木下、福間の3名で参加しました。松江市からは多忙な中、松浦正敬市長始め山本勝太郎市議会議長、その他多くの市の関係者が出席され、松江市の現状を直接お伺いすると共に既に顔なじみになった会員の皆様と楽しく懇談をする機会を持ちました。以下に盛会を極めた総会の様子を報告いたします。

受付風景

司会の武田志乃さん

出席者名簿




 舟岡愛泰幹事長の開会宣言を受けて、奥村康東京松江会々長が登壇され、歓迎の挨拶をいつものごとくユーモラスに述べられた。東京松江会も皆さんのご尽力により40回の節目を迎えました。人も長生きするには好きなことを続けてするのがよい。喫煙も健康上、害にはならない。一流のスポーツマンにもヘビー・スモーカーがたくさんいることを知っている。むしろ線香の煙のほうが害になる。タバコの煙で蚊は死なないが線香では死ぬ。健康長寿で一世風靡した金さん・銀さん姉妹の銀さんの4人の娘さんは夕方になると集まって他人の噂話を笑いながら言い合って、共に90歳台を謳歌されている。免疫学上、このように好きなことをやって、大いに笑っていれば長生きするとのたまり参加者の笑いを誘われました。

舟岡愛泰幹事長の開会宣言

奥村会長の挨拶

   続いて境直樹幹事榎本恵子監事による平成27年度の会計報告があり、満場一致で承認されました。

 次いで来賓のご挨拶に移り、松浦正敬松江市長が次のとうりご挨拶されました。先ず東京松江会の皆さんには松江の味覚を広く紹介していただいたり、松江市への定住、就職の促進等について日頃よりご協力をいただき、感謝している。また、本日、ご出席いただいている松平家第15代当主の松平直壽さんには長期にわたり東京松江会の会長を務めてリードしていただくと共に我が松江市に対しても長年にわたたりご指導ご鞭撻をいただき感謝の至り、今後ともご指導のほどよろしくお願いするとの前置きがあり、次の3点について嬉しい報告がありました。@本年で初代松平直政公没後350年に当たるため9月に歴史館で展示会を開催する予定であるがタイミングよく現在NHKの大河ドラマで放映されている「真田丸」の絵図が発見された。同城の絵図は他にもたくさんあるが今回松江で発見された絵図が最も古く正確なものであることを歴史家からお墨付きをもらった。A市が譲り受けた旧田野医院(明治初期に開所)は文化財的建物であり、屋内を調査したところ、古いピアノが見つかり調べてみたところ、1902年のチェコ製である事が判明した。復元すべしとの周りからの強い要請を受け、現在八雲町に在住の日本で有数のピアノ再生師の井上和幸さんに依頼して復元がかなった。この復元の過程において実に多くの人々との関わりが生まれ、特にチェコ大使館との繋がりが深まった。大使にはピアノの名前をチェコ語で新世界を意味する「ノビー」と名付けていただいた。お城おたくであられたチェコ大使からはお城を通して今後も友好関係を続けて行きたいとの嬉しい申し出があった。Bドイツのマンハイムという町が運営している楽団のコンサート・マスターを務めておられる世界的バイオリニスト朝枝信彦さんが療養のため松江にお越しになりグループ・ホームに身をおいて療養に努めておられたが、いつも身元にバイオリンを置いておられていたため、周りの老人たちから1曲所望され、演奏されたところ、大変なバイオリニストであることが判明し、周りの勧めもあって昨年コンサートを開かれた。今年は朝枝さんがドイツから著名な音楽家を多数つれて来られ松江の音楽愛好家と一緒になってコンサートを開かれた。朝枝さんは松江をお気に召し、松江に住民票を移され、今後は松江の音楽愛好家を指導されることになった。皆さん、どうぞ松江に帰省された折には故郷の一段と高くなった文化の香りを楽しんでいただきたい。

 次いで山本勝太郎市議会議長が登壇され、ご挨拶された。松江城の国宝指定から速いもので一年が経った。この間、尾道・松江間が開通し山陽、四国方面からの多数の観光客で賑わっている。又、シジミの漁獲量でここ3年青森に一位の座を譲っていたが、王座に帰り咲いた。今まさに夏の真っ盛り、各地で盆踊りで賑わっているので、皆さんも一度お帰りになってこの賑わいに花を添えて頂きたい。我々議員側も一致団結して松浦市政をバックアップして行くつもりですので、今後ともよろしくご支援のほどをお願いします。

松浦正敬松江市長ご挨拶

山本勝太郎市議会議長ご挨拶

 次いで司会の武田さんによる参加された市の関係者の紹介に続いて、東京松江会と松江市の発展にに長年にわたりご尽力されて来られた松平直壽氏石倉義朗氏に対し松江市と東京松江会から感謝状の贈呈がありました。

松平直壽氏(東京松江会名誉会長)に対する感謝状授与

石倉義朗氏(東京松江会顧問)へ感謝状授与

 感謝状贈呈式が終わったところで講演会に移りました。お招きされた講師は松江歴史館館長であり、地方市史学者、出雲学の提唱者として著名な藤岡大拙先生が出雲人の気質について語られました。藤岡先生はそもそも出雲人(松江人)とはどんな気風や気質の人間なのか、明治34年大町桂月が発刊した著作で述べた「出雲人論」をひもときながら、ユーモラスに語られました。
藤岡大拙先生の経歴


大町桂月の著書を基に「出雲人気質」をユーモラスに語られる藤岡大拙先生



 講演が終了したところで坂根正弘島根県人会々長の乾杯の音頭で懇親会に移るやいつものことながら、席が緩み、懇親の輪があちこちに広がりました。

 以下に懇親会の模様を紹介します。