東京松江会総会に出席して
〜22年度〜

平成22年9月26日
福間 三郎

 去る9月18日(土)、22年度の東京松江会が霞会館で開催されました。毎年、春に開催されるのが恒例となっておりますが、松江では開府400年祭関連の催し事が続き、この次期に繰り延べられたものです。厳しい残暑の中、松浦市長、三島市議長他松江市の関係者も含めて110名の出席者を数え、盛会となりました。8期からは木下、水野、福間の3名が参加し、出雲弁が飛び交う中、一時故郷に想いをはせました。
出席者名簿


受付の榎本恵子さん

司会役の武田志乃さん

 冒頭、松平会長の挨拶があり、「ゲゲゲの女房」効果で山陰地方の観光客が急増していることを喜ぶとともに東出雲町との合併により、今後、この「ふるさと会」が益々盛況になることに備えて、副会長役を設けることになり、免疫学の世界的権威である奥村康さん(玉湯町出身、順天堂大学教授、同医学部長)にその任を引き受けていただくことになったとし、同氏を紹介されました。

   ココをクリックすると奥村康さんの素顔をご覧になれます。

 壇上に上がられた奥村さんは参加者に高齢者が多いのを見てか、いきなり脳梗塞の話を持ち出され、脳梗塞を患ったスポーツ界の著名人二人の回復状態の違いを例に挙げて、脳梗塞の症状を感じたら即刻病院に駆けつけること、2時間程度であれば後遺症を残さず快癒するとアドバイスされました。また、奥村さんは免疫学観点からいうと、健康で長寿をまっとうするためには「笑いが重要で交友を広げ、ストレスを発散する場を持つこと、ストレスを発散するためにタバコを吸いたくばどんどん吸っていい、少しは不良的行動が重要である」と言い放ち会場の笑いを誘われました。


松平直壽会長ご挨拶

奥村康ご夫妻ご挨拶

 次いで、細田博之代議士が登壇、「ゲゲゲの女房、1昨年のだんだん、一畑電鉄を舞台にした映画レイルウエイズ」などの影響で郷里が賑わっていることを祝福されましたが政治的な話題には触れられませんでした。しばらくは民主党の政権運営のお手並み拝見というところでしょうか。

福本高宏会計担当(会計報告)

細田博之代議士ご挨拶

 続いて、本日のホスト役である松浦正敬市長が登壇され、開府400年祭関連の催し事がめじろ押しにつき、会員諸氏の更なる応援を求められ、松江市の現状を概略次のとおり報告されました。


松浦正敬市長(市の現状報告)

(1)松江市も連日35度越える猛暑に襲われている。今年限りの現象とは思われないので、市内50校の少中学校にエアコン装置を順次設置すると共に校庭の芝生化に取り組む。既に10校の芝生化を終えた。(2)ゲゲゲの女房効果で玉造温泉の客が20%増加する等少なからぬ経済的波及効果が発生している。(3)住みよい都市として全国2番目の地位を獲得した松江市のこと、近所同士の見回りも隈なく行き渡り、今、社会問題化している100歳問題は松江市には無い。(3)松江城の国宝化については既に13万人近くの署名を集めているので、来月中にも文部科学省、文化省に赴いて国宝化の実現を目指す。(3)小泉八雲生誕160年記念事業として10月10日より八雲に関する国内外から集まったアートを展示するアート展を開催する。(4)松江開府400年記念事業の最終事業として来年3月より約1年に亘り記念博覧会を松江全市内を会場として開催する。(5)かねてからお城の近くに建設中であった松江歴史館が来年の3月にオープンする運びになった。(6)今年の11月から開催される台湾での花卉博覧会に松江の牡丹を展示し、自ら出向いて牡丹の輸出促進を計る。(7)来年8月1日付けで東出雲町との合併が成立し21万人都市の「新松江市」が誕生するのを機会に本日、特別ゲストとしてお招きしている鈴木恵美子さんにも協力していただいて松江市へのUターン、Iターン運動を更に強化して行きたい。

 松江市の22年度の主な取り組みの詳細はココをクリックするとご覧になれます。


三島進市議会議長ご挨拶

千家隆比古権宮司ご挨拶

 次いで三島進市会議長が登壇し、松浦市長の報告を補足されました。(1)幻想的な水燈路祭が9月18日より開催されるので是非見に来て欲しい。(2)中国電力のミスで原子力発電が止まり、この猛暑を乗り切れるかと心配していたが火力発電をフル回転させて乗り切った。あらためてエコ問題を考えさせられた。(3)12年の1度のホーランエンヤは10年に1度開催することになった。(4)懸案の大橋川の改修に目途がついた(5)沖縄県を抜いて島根県が高歳化率で日本一になった。(6)全国ふるさと納税制度が始まって以来、今日までに8,000万円集まった。更なる応援をお願いしたい。

 次いで特別ゲストとして招かれた千家隆比古出雲大社権宮司が登壇され、平成20年より始まった国宝の本殿、重要文化財の境内摂末社等の修造工事の様子が紹介された。本殿大屋根には約64万枚という膨大な量の檜皮(長さ約105cm、120cm)をもって葺き替えを行なうこと。これほど長大な檜皮を用いる建物は全国でも他に無く、各分野の職人が多数必要で伝統的建築文化に関する職人の後継者の・育成や檜皮を育てる自然環境・文化的環境を整えていく面においても重要な役割を果たしている。本殿はじめ瑞垣内の修造工事は24年度末に終了し、平成25年5月10日に「本殿遷座祭」を迎えることになっている。


シンクロにスト鈴木恵美子さん(左側は司会の武田さん)

 各ご来賓のご挨拶の後、特別ゲストとして出席されたシンクロニスト鈴木恵美子さん(北京オリンピックで銅メダル、アテネでは銀メダル)が登壇、彼女は松江出身ではありませんが松江市が進めているUターン、Iターンのイメージ・キャラクターとしてキャンペーンに協力されています。この8月に約10日間ほど滞在し、各地を訪問し、松江の観光資源の豊富なこと、人情が厚いこと、食べ物が美味しいこと、宍道湖沿いの街並みの素晴らしさ、全てにあらためて感動したそうで、松江市の期待に応えていきたいとの意志表明がありました。彼女が獲得した銀、銅メダルは各テーブルに回されて披露されました。


鈴木恵美子さんと司会の武田さんのトークに耳を傾ける満席の会場

 裏方のサプライズ演出でしょうか、鈴木恵美子さんのお話が終わったところで、日本のオペラ会でテノール歌手として幅広く活躍されている経種(いだね)廉彦さんが登壇され、イタリアのカンツオーネ「オー・ソレミオ」と日本の歌「ふるさと」を披露され、会場を魅了されました。因みに、彼は松江北高56年卒、32期生です。

ココをクリックすると経種廉彦さんのプロフィールをご覧になれます。

オー・ソレミオを熱唱する経種廉彦さん

 経種さんの熱唱が終わったところで、星野宗保東京島根県人会会長の乾杯の音頭で懇親会に入るや、一気に席が和み、あちこちで懇親の輪が広がり、会場は熱気に包まれました。

早速、松浦松江市長を捉まえて


鈴木恵美子さんを囲んで

 以下に任意で選んだ写真で熱気に包まれた懇親会の様子をお伝えします。