江南(杭州・烏鎮)の旅

平成19年8月7日 
片山 洋 

 今回は、7月12日から15日までいつもの旅仲間野中信博君(写真提供)と南宋の都であった杭州と江南古鎮と呼ばれる烏鎮を訪ねた。杭州は10年ぶりであったが、市街地はすっかり近代都市になっていた。烏鎮は運河に囲まれた古い民家の並ぶ街であるが、周荘とは一味違う雰囲気を持っている。
 以下、特に印象に残ったことを述べる。

【杭州】
 淅江省の省都で人口約650万人。上海から南西151Kmに位置し、西湖を中心とした風光明媚な街で南宋(1127−1279)には都が置かれた歴史的な都市でもある。我が松江市とは平成15年に友好都市協定を結び、以来、観光・経済面で交流を深めている。

西湖
 西湖は周囲15km(宍道湖の3分の1?)で、さほど大きくはないが、周辺や湖上に浮かぶ島には古く から山紫水明の地として知られる“西湖十景”がある。我々は、車から夜景を見たり、遊覧船に乗って湖上から美しい景色を眺めたりした。しかし、時間があればゆっくりと徒歩で見て回るのが一番だと思った。
 

 西湖に浮かぶ遊覧船


西湖十景色の一つ

印象西湖
 これは、湖上で演じられる演劇等で、今年4月から始まった。水門で仕切った一角の水面下10cm程 度のところにコンクリートで作った舞台があり、踊り子たちは水飛沫を上げながらいろいろなパフォーマンスを演じる。夜の帳が降りた中で開演が告げられると、周囲の森や遠くに聳える塔などが赤・緑・黄などの色でライトアップされ、それはそれは幻想的な雰囲気を醸し出す。演じられるのは、主に白蛇伝説などの杭州ゆかりのものが多いようだ。仕掛けも移動式で、滝のようなものが現出したりしてなかなかのものである。

湖上での演劇


仕掛けのひとつ

霊隠寺
 杭州で最も古い禅宗の名刹である。境内は広く主要な堂が一直線に並ぶ。とても全部は回りきれないので、 最も著名な大雄宝殿に入ると中国でも最大クラスの金ぴかの釈迦如来像にお目にかかることができた。 また、小さな谷川の対岸には飛来峰があり、338体の石刻仏があるとか。いくつかを拝んだが、時代を感じるとともに、こんな岩山の崖に誰がどのようにして石刻したのかと往時の苦労が偲ばれた。

釈迦如来像


ご本尊の周りにある像の一つ


石刻仏

六和塔
 杭州市内からはやや離れるが、浙江省第一の大河銭塘江に面して六和塔が聳える。それもそのはず、北宋 時代銭塘江の高波を鎮めるために建立されたものだそうだ。外見13階(実際は7階)八角の塔の中には螺旋階段があり、意を決して上ったが、そろそろキツイ年齢になったことを実感した。今でも旧暦の8月15日頃になると、数日間銭塘江が、大逆流、時には10m近くも波が高くなり天下の奇観として多くの観光客が来るとか。


六和塔


銭塘江

中国茶葉博物館
 西湖畔にあり、茶の歴史から各地の銘茶、茶具までいろいろ展示されている。勿論、試飲もOK。 我々の意識だと、茶の木は低木かと思っていたら、背丈以上のものもあった。外には西湖龍井茶畑が広がり、一見の価値がある。何より正真正銘の茶葉が購入できることだ。

茶葉博物館内

黄龍洞
 杭州最大の公園。しかし、時間の関係上一部しか行けなかったが、園内には方竹という四角い幹の竹が 茂る竹林、越劇を見せる舞台、中国の古典楽器を演ずるホール等があり、次回はゆっくり観光したいと思っている。なお、古典楽器ホールでは日本の歌のリクエストにも応じてくれて楽しかった。

古典楽器ホールの記念写真


 越劇の舞台

★ 街の様子
 市街地はビルが林立しているが、西湖まわりは規制されているのか高層ビルはなく、プラタナスの並木道が美しい。市街地の裏通りに入ると昔ながらの雰囲気が漂う。市場にもW魚米の郷“だけに生魚、鶏、野菜と豊富に並んでいる。郊外へ行くと、マンションと見まがう農家(養蚕業)が目立つ。一階は作業場、屋上は展望室とのこと。昔は万元戸といったが、今では数百万元戸だろう。


市民の朝食作り


一般市民が買うのかしら?


中国でも食品衛生は厳しい
   



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